明けましておめでとうございます!テクノポートの徳山です。
本年も何卒よろしくお願いいたします。
昨年から連載している「中小企業のブランディング」の最終回です。WEBマーケティングへの応用について書いていきたいと思います。
第1回、2回目のブログで、ブランディングの第一歩は「顧客ターゲットを絞る」⇒「その中で一番になる方法を考える」とお伝えしました。また、それを考えるときにランチェスター戦略の考え方が非常に有効的であることもお伝えしました。しかし、これだけの情報で実際にブランディングに向けた活動を行えるでしょうか。そう簡単にはいかないと思います。
何が難しいでしょうか?私は訂正的な情報を定量的な情報へと変換をさせなければならないところが非常に難しいと思います。何となく市場を細分化しターゲットを決められたとしても、それを定量的に評価することは非常に難しいはずです。
特に皆さんが狙うようなニッチマーケットに関する情報は調べても出てこないので、足で調べるしかありません。ターゲットとする市場の規模がどれくらいで、競合企業がどれくらい存在するのか、、などを調べる必要がありあますが、このような情報は様々な情報源を駆使したとしても揃うかどうか分かりません。これはなかなか骨の折れる作業かと思います。
そこで登場する強い味方がWEBマーケティングです。色々な業務で多忙かつ経営資源も乏しい中小企業にとって、ブランディングを進める上での手軽な方法として非常におすすめです。
WEBマーケティングであれば、インターネットの世界の情報だけを集めればOKです。しかもツールを使いこなすことによって、市場規模(=検索需要)と競合企業の数(=ライバルサイト数)を簡単に調べることができます。先ほど定量化が難しいとお伝えしたような情報をインターネット上の世界に限定すれば、いとも簡単に定量化することができます。
定量化を図るために便利なツールがいくつかあるのでご紹介したいと思います。
・キーワードの検索需要を調べる
「キーワードプランナー」というツールで調べることができます(利用するのにGoogleのアカウントが必要です)。
インターネットの世界で、検索数の大きさはそのまま需要の大きさに言い換えられます。我々が狙うキーワードの検索数は少ないですが、数百件の検索需要があるキーワードであれば十分に仕事を獲得できる可能性があると思います。
・キーワードの需要予測をする
「Googleトレンド」というツールがあります。
過去から現在にかけて調査したいキーワードの検索需要がどのように推移したかが分かります。これをもとに今後の需要予測ができます。
・ライバルサイトの数と強さを調べる
「SEOチェキ」というツールで調べることができます。
競合の数と競合サイトの”強さ”を知ることができます。ここで言う”強さ”とは、被リンク数やインデックス数など、専門的なものになるので単純に競合サイトの数だけ見ればいいと思います。完全なる肌感覚ですが、競合サイト数50万件以下のキーワードがおススメです。
キーワードさえ決まっていれば、数分で調査が完了したのではないでしょうか。これをリアルの世界で市場調査しようと思ったら多大な労力を要しますよね。
これだけインターネットが普及していますので、インターネット上での需要とリアルの世界での需要とに大きな差がないとすると、気軽なインターネットでどんどん試してみるといいと思います。
インターネットでテストマーケティングして、うまくいったものをリアルの世界でも発信していく。これこそ中小企業に向いている低リスクなマーケティング手法ではないでしょうか。
一社でも多くの中小企業がWebマーケティングで業績を向上し、良い一年になることを心より願います。それでは失礼いたします。
↓過去の投稿はこちらからご覧いただけます。