ブランディング研究室 デザインを外注するときの3つのポイント

【執筆者紹介】大後裕子
この記事の執筆者
大後裕子
会社名:C-OILING合同会社
役職:代表 ブランディングコンサルタント
執筆テーマ:製造業のブランディング

【経歴】
ブランディングを主軸に、生活用品メーカーで7年間企画職に従事の経験から、企画立ち上げから海外工場との商談、販促まで商品開発のゼロから一貫して行い、開発商品点数累計約1,200点。
開発商品は各種TV、雑誌など各種メディアに取り上げられる実績あり。
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みなさんこんにちは、ブランディングコンサルタントの大後 裕子(ダイゴ ヒロコ)です。

今日は、ご質問の多いブランディングを見直すときに必要となってくるデザインの外注方法についてお話ししたいと思います。

ブランディングにおいて、顧客に対してあなたの商品やサービスを伝える際に、分かりやすさは何より重要です。その分かりやすさを後押しするのがデザインの力です。しかし社内にデザイナーを抱えている会社ばかりではないと思います。そこで自社にしかない技術や、細やかな気配りをどうしたら顧客にわかりやすく伝えられるか、ブランディングにおけるデザインの重要性を交えながらお伝えします。

デザイナーには2種類いる

デザイナーには大きく分けて2種類のタイプがいるのを知っていましたか?

1つはディレクター型デザイナー、2つ目は職人型デザイナーです。デザイナーに頼めばある程度のクオリティのデザインが上がってきますが、もしあなたがブランディングを見直すためにデザインを一新したいならこの2つのタイプを理解して効率的に仕事を依頼していきましょう。

ディレクター型デザイナーに依頼するメリット

職人型デザイナーに依頼するメリットもしあなたが何か変えなければいけないんだけれど何をどう変えたらいいのかわからない状態で、デザイン変更後のイメージが固まっていない場合は、ディレクター型デザイナーに仕事を依頼することをお勧めします。

職人型デザイナーに依頼するメリット

職人型デザイナーはとにかくクオリティを突き詰めます。このタイプのデザイナーは、あなたの会社が伝えたいメッセージ、ターゲット像、出来上がりイメージが明確な場合、より質の高いデザイン制作で会社の魅力を伝える強い見方となってくれています。

この2つのデザイナータイプを理解して、ブランディングの状況に応じて依頼先を調整することをおすすめします。

経営者の趣味でデザインを決めていないか?

あなたの会社ではデザイン案件の決定において、誰が最終ジャッジをしていますか?もし経営者による独断であった場合は要注意です。その理由は、デザインのテイストを顧客目線ではなく、経営者自身の趣味思考でジャッジしている可能性があるからです。

もちろん会社のブランドの核となる理念は経営者から発せられるものですが、その理念を顧客と共有するには、顧客目線でのデザイン制作が欠かせません。

顧客の生活様式が時代とともに変化するように、デザインの流行も時代とともに変化します。だからこそ経営者の思い入れのある時代のデザインテイストに偏っていてはいけません。これから先の未来を顧客と歩むためのデザイン発信を心がけましょう。

専門用語を使いすぎていないか?

この事象を私は「専門家問題」と呼んでいます。それはレベルの高い仕事ができる会社であればあるほど、チラシやホームページに載っている内容が専門的で難しく、顧客が商品の良さを読み解けずに離脱してしまうケースです。

つまりあなたは、その分野の言わば専門家です。その為、あなたにとっては当たり前のように使用している業界用語も、お客さんにとってはその用語を理解するところからスタートするので、理解に至るまでにわからなくなってしまいます。技術が専門的になればなるほど、詳しく説明してあげたくなってしまうものですが、顧客が最初に知りたいことは、自分のあなたが悩みの解決や希望を叶えてくれるか否かです。

例えば「〇〇を解決する〇〇」「〇〇が〇〇に変わる〇〇」と言うように、顧客目線でのメッセージを、デザインの力でわかりやすく伝えていくことが重要です。

イメージアップだけで終わらないブランディング戦略を

日本の中小企業の技術と想いは多くの可能性を秘めています。もし今顧客への伝わらなさに悩んでいるのなら、一度デザインを通したブランディング戦略を立て直すタイミングかもしれません。

企業の技術と想いを伝えるブランディング C-OILING 大後 裕子

この記事の執筆者
大後裕子
会社名:C-OILING合同会社
役職:代表 ブランディングコンサルタント
執筆テーマ:製造業のブランディング

【経歴】
ブランディングを主軸に、生活用品メーカーで7年間企画職に従事の経験から、企画立ち上げから海外工場との商談、販促まで商品開発のゼロから一貫して行い、開発商品点数累計約1,200点。
開発商品は各種TV、雑誌など各種メディアに取り上げられる実績あり。
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