【製造業向け】Microsoft広告活用|Google広告からの移行や出稿判断基準

【執筆者紹介】廣常 絵梨奈

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この記事の執筆者
廣常 絵梨奈
会社名:テクノポート株式会社(大阪オフィス)

表立つことは少なくとも、社会を大きく下支えしているBtoB製造業の技術・製品の奥深さ、ニッチさに強く惹かれテクノポートへ入社。
金属・樹脂加工等のサプライヤー企業から、自社製品を販売するメーカーまで幅広く支援。
商材の強み・商流の理解に特に重きを置き、顧客視点に立った施策を提案。

【経歴】
新卒で入社後、大阪オフィス責任者として近畿圏の製造業Webマーケティングを支援。
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テクノポートの廣常です。製造業のBtoBマーケティングにおいて、選択肢として検討されることが増えているのがMicrosoft広告です。Google広告が主流であることに変わりはありませんが、ユーザー層や競合状況の違いにより、製造業で一定の成果が見込めるケースがあります。

本記事では、Microsoft広告と製造業の相性や事例、そして出稿判断の基準について整理します。これからWeb広告の出稿を検討されている方や、既にGoogle広告を実施しているが成果が芳しくない方におすすめです。

Microsoft広告とBtoB製造業の相性

BtoBユーザーへのリーチがしやすい

Microsoft広告は、Bingなどの検索エンジンを通じて配信されます。StatCounterの2024年3月〜2026年3月における日本における検索エンジンの市場シェアを見ると依然としてGoogleのシェアが大きいものの、2025年10月ごろからBingが上昇傾向にあり、Googleに次いで2番目に利用者が多い検索エンジンとなっています。このように利用者が増えているBingを通じて広告を配信できる利点があります。

参照元:StatCounter

また、Microsoft広告にはBtoBユーザーへ接触する可能性が高いという特徴があります。企業の業務用PCでは、Windows環境としてEdgeブラウザやBing検索が標準設定として利用されるケースが多く、その設定がそのまま使われていることも少なくありません。その結果、BtoBユーザーの検索行動に自然に入り込みやすい特徴があります。

Google広告からスムーズな移行が可能

これまでにWeb広告を実施したことのある企業様は、知名度や利用ユーザーの多さからGoogle広告を配信したことのある方も多いではないのでしょうか。Microsoft広告には、Google広告のキャンペーンを取り込む機能が用意されています。この機能を利用することで、キャンペーン構成、キーワード、広告文、入札戦略などをほぼそのまま移行できます。一から設計する必要がないため、短期間で配信を開始できる点が大きなメリットです。

注意点

インポート機能は便利ですが、設定面で注意が必要です。

インポート設定時に頻度を選択する欄があり、こちらを自動化にしておくと定期的にGoogle広告の設定値が自動反映されるようになります。Google広告と予算や各種設定を全く同一にし、一括で管理したい際には便利ですが、それぞれの媒体で個別に設定をしたい場合は注意が必要です。(インポート後に個別に設定しなおしても、次のインポートのスケジュールのタイミングでまた元のGoogle広告の値に戻されてしまいます。)

インポート後には必ず各設定を見直し、Microsoft広告に適した状態へ調整することが重要です。

製造業においてMicrosoft広告を出稿した事例

工事用品メーカー:Google広告からMicrosoft広告の転換でコスト低減・CV増加

【状況】

自社の部材を拡販するためにGoogle広告を10万円/月で出稿するも、1〜2ヶ月でコンバージョン(資料DL・問い合わせ)1件程度の獲得に留まる。媒体をMicrosoft広告に変え、まず5万円/月で回してみたところ月1〜2件コンバージョンが出始め、その後6.5万円/月で回すことで3〜4件の獲得へと増加。

工事用品メーカー様では、施工業者向け(toB)に部材を販売する目的でGoogle広告を運用していましたが、費用対効果の悪化が課題となっていました。Google広告では一般消費者からのクリックが混在しやすく、さらには一般消費者向けにリフォームを薦める競合広告とも入札が競合するため、クリック単価が自ずと高騰していた状況でした。

そこで、既存サイトの自然検索におけるコンバージョンデータを分析したところ、CVユーザーの大半がBingを経由していることが判明しました。これに基づき、「広告もBingユーザーに配信できるMicrosoft広告に切り替えることで、より確度の高い層へアプローチできるのではないか」と仮説立て、媒体の転換を実施しました。

結果としてtoBユーザーの流入割合が増加し、リードの質が大きく向上しました。さらに、一般消費者向け広告の競合がMicrosoft広告では少なかったため、Google広告運用時よりも低コストでのCV獲得を実現しています。

Microsoft広告出稿への判断基準

過去のコンバージョン経路を確認

広告以外の手段で既にコンバージョンが獲得できている場合は、どの経路から発生しているかを確認してみることをおすすめします。特に自然検索流入においてBingユーザーの割合が高い場合、前述の事例のようにBingを通じて広告を配信できるMicrosoft広告を活用すればさらなるコンバージョン獲得が狙える可能性があります。

予算帯で判断

予算規模によって適切な戦略は変わります。月額10万円未満の場合は、まず1媒体に集中する方が安定しやすい傾向があります。複数媒体に低予算で分散させるとデータが蓄積されにくく、最適化が進まないためです。一方で、10万円以上の予算が確保できる場合は、複数媒体で予算を割り振りながら同時出稿することを推奨します。検証として2〜3ヶ月ほど運営をし、高い成果があったものに絞ることでより効果的な運営が実現します。

Microsoft広告はBtoBユーザーにアプローチがしやすく製造業との相性が良い反面、全てのケースで成果がでるとも限りません。媒体選定に正解はなく、最終的には検証を通じて自社に合った組み合わせを見つける必要があります。Microsoft広告もその一つの選択肢として、ぜひ検討してみてください。

この記事の執筆者
廣常 絵梨奈
会社名:テクノポート株式会社(大阪オフィス)

表立つことは少なくとも、社会を大きく下支えしているBtoB製造業の技術・製品の奥深さ、ニッチさに強く惹かれテクノポートへ入社。
金属・樹脂加工等のサプライヤー企業から、自社製品を販売するメーカーまで幅広く支援。
商材の強み・商流の理解に特に重きを置き、顧客視点に立った施策を提案。

【経歴】
新卒で入社後、大阪オフィス責任者として近畿圏の製造業Webマーケティングを支援。
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