メーカー Webコンサルティング

英語圏での新規顧客開拓を見据えた海外マーケティングを支援

COMPANY PROFILE

会社名
AGC株式会社
担当者名
電子カンパニー 先進機能ガラス事業本部 新事業推進部 マネージャー 佃 一樹 様
電子カンパニー 技術開発本部 DX戦略グループ リーダー  塚本 徹 様
事業内容
車載ディスプレイ用カバーガラス、スマートフォン・タブレット用カバーガラスなど
サイトURL
https://agc-electronics.com/en/specialty-glass
導入サービス
海外SEO対策コンサルティング
海外リスティング広告
英語SEOライティング

AGC株式会社は、1907年創業のガラス製造を祖業としたメーカーです。長い歴史のなかで各種樹脂製品も製造するようになり、特に旭硝子から社名を変更した2018年以降は、総合素材メーカーとしてガラスを含む各素材において世界トップクラスのシェアを誇ります。また、当社はDX推進に力を入れており、経済産業省が東京証券取引所と共同で選定するDX銘柄2025に選定され、4年連続5回目の選定となります。
電子カンパニー 先進機能ガラス事業本部は、各種ディスプレイのカバーガラス「AS2」「Dragontrail™」やその他製品を、北米をはじめとする英語圏の顧客への販売機会を得ようとしていました。その際、テクノポートのサービスを利用して海外サイト(英語サイト)から見込み客の獲得に成功しました。

サービス導入前の課題と背景

御社の事業内容と特徴を教えてください。

AGC株式会社はガラス製造を祖業として1907年に創業し、2018年に旧社名の旭硝子からAGCに社名変更しました。現在ではガラスだけでなく樹脂などを含む総合素材メーカーとして展開しています。そのなかでも電子カンパニー 先進機能ガラス事業本部はスマートフォンや車載ディスプレイ等に使用されるカバーガラスの事業を中心に行っています。

当社の特徴として、1966年から「フロート法」と呼ばれるガラス製造方法を採用しています。これは熱して液体にした錫(スズ)の上に、約1,600℃の液体のガラスを流して成形する方法で、品質の安定性の高さと生産性の高さがメリットです。

High Quality Float Glass,AS2

High Quality Float Glass,AS2

サービス依頼前の課題についてお聞かせください。

中国のお客様とはお付き合いがありましたが、北米を筆頭に英語圏のお客様への訴求という課題がありました。しかし、以前お付き合いのあったマーケティング支援の会社は海外対応を専門に行っていなかったため、新たな支援会社を探す必要がありました。

テクノポートのサービスをお知りになった経緯と、決め手を教えてください。

弊社では、全社的にデジタルマーケティングを推進する担当者がいます。その担当者がインターネットで海外のマーケティング支援が可能な会社を探していたところ、テクノポートを見つけました。

当時、他のマーケティング支援会社ともコンタクトを取っていました。他社はあくまでも当社の要望に対して課題解決をする一方で、テクノポートは状況に応じた提案もしてくれたのです。それが御社に決めた理由です。

特に訴求したかった商品を教えてください。

訴求したかった商品は「AS2」という名称のソーダライムガラスと、「Dragontrail™(ドラゴントレイル)」という名称のアルミノシリケートガラスです。前者はフロート製法で作られ多様な厚さに対応したガラスで、後者はフロート製法で作ったのち表面を化学的に処理して強度を高めたり、引っかき傷への耐性を高めたりしたガラスです。

これらに加えて宇宙衛星に搭載するソーラーパネル用のガラスや、ディスプレイデバイス向けの反射防止ドライコートフィルム「Smoke-Anti-Reflection Film」などがあります。

Dragontrail™ Series

Dragontrail™ Series

サービス導入後の効果

サービス導入後、実際に得られた効果を教えてください。

テクノポートには、海外向けWebサイトを進化させるにあたり、戦略立案、SEO対策・リスティング広告による集客支援、さらに公開後のアクセス解析と改善提案まで、一貫したサポートを提供いただきました。目標として見込み客の獲得に繋がる有効なお問い合わせをKGI(Key Goal Indicator=重要目標達成指標)に設定していました。2年ほど前からサポートを受けていますが、おかげさまで検索順位が向上し、昨年のKGIを達成できました。

お問い合わせいただいたお客様のなかには、サンプルを作ってお渡しする「サンプルワーク」に進んだ事例もあります。通常、サンプルワークでお客様にご満足いただければ量産化に進むことになります。Googleのリスティング広告を米国に集中して展開したこともあり、地域別でも米国のお客様を一番多く獲得できたので当初の目論見を達成できました。

テクノポートのサポート体制のうち、特に満足したことを教えてください。

もっとも満足しているのは、毎週1〜2時間もの時間のミーティングです。壁打ち会話を経て、テスト&ラーンで迅速な意思決定で施策検討を進めることができております。もちろん内容も充実しておりますが、私たちが分からないことを質問すると早いものはその場で、遅くても1週後に回答をいただけました。私たちはデジタルマーケティングの知見はありませんが、これまでビジネスをやってきた感覚から考えると、提案される施策に説得力があることはわかっていました。まずはそれを実行して、効果があった施策はそのまま継続しました。

一方、あまり効果が出ない場合にはすぐに代案を考えていただき、フットワーク軽く方向転換できたのも助かりました。やってみてダメなら次の施策を試すというOODAループを回しながらできたので満足しています。また、デジタルマーケティングの世界は情報の新陳代謝が激しく、最新といわれるツールもいつか古くなります。常に最新のツールをキャッチアップしていただき、使えるツールをどんどん提案してくれたことも良かったことです。

サポート体制に対して、さらなる要望があれば教えてください。

私たちのビジネスはBtoBなので、粘り強く長期で施策を実施していかなければなりません。しかも、常に高いパフォーマンスを維持する必要があります。今後も、そのことを意識して、引き続き私たちをサポートしてもらえれば心強いです。

期待していたもの以外にも得られた効果があれば教えてください。

その他の効果としては大きく3つありました。

1つ目はお客様が情報確認のためにWebサイトを利用できることです。お客様は商談後に、私たちがお話した内容を確認するために別の情報源が必要になりますが、ちょうどWebサイトがその役割を果たしています。

2つ目は商談の商品以外にも興味を持ってもらえることです。お客様と商談するときに、Webサイトが話題にあがることもあります。すると、商談後にWebサイト内で別の商品を見つけて興味を持ってくれることがありました。

3つ目は想定外のお客様からお問い合わせをいただくことです。商品ごとに想定しているお客様(業界、用途)がいます。しかし、想定外のお客様からお問い合わせをいただくこともあり、将来的には新しい市場の開拓が期待できます。

今後の展望

今後、テクノポートに期待することを教えてください。

テクノポートに期待することは2つです。

1つ目は生成AIへの対応です。Googleの検索エンジンにどのように生成AIのアルゴリズムが活用されているか分からず、以前と同様のSEO対策がこの先も効果を発揮するのか不安です。ぜひ、最新の生成AIも含めたSEO情報をキャッチアップしていただき、いち早く私たちのサポートに役立ててほしいです。

2つ目はドメイン(AGCの事業分野)に対する理解です。テクノポートは確かにデジタルマーケティングのプロであり、その点は私たちも信頼しています。ただ、単純にマーケティング支援だけをしていただくより、当社の事業をより深く知ったうえでの支援のほうが、より効果的な施策が実施できます。

この施策を通じて、ぜひテクノポートとWin-Winの関係を築けたらと思っています。