こんにちは、テクノポートの上級ウェブ解析士の渡部です。ホームページは制作して公開して終わりではありません。むしろ、公開後の運営状況によってその効果は大きく変わります。公開後のホームページの更新をどのように行うか、その解析をするために私のようなウェブ解析士といった資格を持ったプロが存在します。
本日は、ホームページを更新する意味(メリット)とその方法についてご紹介します。
この記事の目次
ホームページを更新する方法
まずは、ホームページを更新する方法についてご紹介します。
HTMLで書かれたホームページの場合
HTMLで書かれたホームページを更新する場合、以下の手順で行います。
FTP情報を入手する
サーバーを契約したときにもらえる、サーバー名・アカウント・パスワードの3つの情報を契約した会社に連絡するなどして入手します。
サーバーからデータをダウンロードする
FFFTPやFilezillaなどの専用ソフトにより、データをダウンロードします。
修正する
ここでは一例として、ホームページのテキストの修正方法を紹介します。ダウンロードしたファイルをそのまま開くとホームページが表示されてしまうので、メモ帳などのテキストエディタで開き、テキストを修正すれば完成です。
修正内容を確認する
修正後のファイルをダブルクリックで開いて内容を確認します。
本番アップロードする
FFFTPやFilezillaなどの専用ソフトにより、データをアップロードします。
CMSを使って作られたホームページの場合
最近ではホームページを制作する上でCMS「Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム」を使用するケースが増えてきています。
弊社でも制作する場合は、基本的に「WordPress(ワードプレス)」という世界的に最も使われているCMSを利用しています。普段使っているブラウザで更新作業ができるので、更新のしやすさもありCMSでの制作が広がっています。
更新が簡単にできるワードプレス以外のCMS3選
次に、CMSの代表例を3つご紹介します。
Jimdo
Jimdo(ジンドゥー)はドイツのハンブルグに拠点を持つスタートアップ企業が運営しています。主なメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- ソフトのインストールやサーバーの準備をしなくても利用できる
- デザイン性の高いテンプレートが豊富にある
- 機能は限られるが無料版もある
デメリット
- 無料版では広告が出る(有料版では非表示)
- SEOに弱く、上位表示が難しい
- 無料版は独自ドメインが使用できない
ペライチ
ペライチは日本のベンチャー企業が運営しています。主なメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 名刺代わりのホームページとして最適
- 初心者でも簡単に作成できる
- ランディングページに特化
デメリット
- 無料版では1ページしか作成できない
- 編集画面が重い
- 柔軟性が低い
WIX
WIX(ウィックス)はイスラエルの企業が運営しています。主なメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- マウスの操作だけで簡単にホームページを作ることができる
- おしゃれなテンプレートが豊富にある
- プログラミングの知識が要らない
デメリット
- 電話サポートがない
- 無料版ではホームページ上にWIXの広告が表示される
- 日本語対応が不十分
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ワードプレスでの更新方法
ここでは、世界的に最も使われているCMSの1つである、ワードプレスでの更新方法をご紹介します。
管理画面にログインする
ワードプレスのログイン画面にアクセスし、「ユーザー名」と「パスワード」を入力し、ログインボタンをクリックします。
新着情報、固定ページなど該当箇所の情報を書き換える(追加する)
ダッシュボードから左側にあるナビゲーションの「投稿」にカーソルを合わせ、「投稿一覧」をクリックした後、編集したい投稿記事のタイトルをクリックします。表示された内容に対し編集を行い、「更新」ボタンをクリックすれば完了です。
内容を確認する
更新後は、公開前に管理画面の右上にある「プレビュー」から「新しいタブでプレビュー」を選択します。内容に問題がなければ「公開」ボタンを押します。
注意点
ワードプレスで更新作業を行う際、以下のようなことに注意してください。
- 更新内容が即時公開されるので、内容の確認は厳重にしましょう。
- チームで更新する場合は、二重更新にならないよう、事前に更新する内容について確認し、共通認識を持つようにしましょう。
- 後でどの部分をどう更新したか分かるように、更新内容を記録に残しておきましょう。
ホームページを更新するメリット
ホームページを更新するメリットの代表的なものとして、以下の2つが挙げられます。
ユーザーからの信頼を得ることができる
明らかに数年前から情報が更新されていないホームページの場合、「この会社は本当にちゃんと経営しているのか?」といったユーザーからの不信感につながります。更新頻度を高め、最新情報をこまめにアップすることで、「このホームページは最新情報をいつもあげていて、参考になる」といったユーザーからの信頼度アップにつながります。
クロール頻度がアップし、いち早く評価をしてもらえるようになる
高品質なコンテンツを更新し続けることで、クロール(クローラがウェブページを収集する)頻度が増し、ホームページ内で更新された内容が、Googleに評価されやすくなります。なお、ホームページを立ち上げて間もない場合はクロール頻度も少ないため、Googleサーチコンソールの機能であるURL検査ツールを利用し、該当ページへのクロールをリクエストするのも一つの方法でしょう。
制作会社に依頼する場合
ホームページを更新したい場合、基本的にはまず制作会社に相談することをおすすめします。 運営、コンサルティングプランの契約をしている場合は、制作会社が対応してくれるはずです。
なお、運営にかかる費用は以下に示す通りとなります。
運営サポート費
大きく、保守費(5,000円~10,000円/月)、更新費用(5,000円~10,000円/月)、コンサル費用(30,000円~/月)があります。なお、依頼した制作会社ごとに契約プランがあると思いますが、会社によってその内容はさまざまです。更新費用が含まれているところもあれば、保守費だけの場合もあります。契約の前に内容を確認しておきましょう。
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単に更新をすればいいというものではない
新着情報を追加しただけの内容が伴わない変更では、本質的に「更新した」とは言えず、むしろ逆効果です。SEO対策を考慮したコンテンツの追加や、アクセス解析の情報を元にした新たなユーザー獲得のためのコンテンツの追加が、検索順位アップにつながる本質的な更新です。つまり、常にユーザー側の検索意図を深く追求し、価値ある情報を提供することが意味のある更新と言えるでしょう。
真の更新とは?
効果的な更新とするためには、その目的を明確にしておく必要があります。ここでは、以下の3つの目的に対しての更新方法をご紹介します。
アクセス数を増やしたい
ホームページのアクセス数が少ない状態から脱するためには、適切なSEO対策を行い、狙っているキーワードの検索順位を上げる必要があります。ただし、闇雲に更新を行っても非効率なため、ホームページのアクセス分析を行った上で効果的な更新を行いましょう。
問い合わせ数を増やしたい
「ホームページのアクセス数が多い割に問い合わせが少ない」という状態から脱するためには、検索されているキーワードと関連性の高いコンテンツをページ内に盛り込む必要があります。そうすることで、ユーザーが求める情報をより多く提供できるようになり、ユーザーの満足度が高まれば、直帰率を減少させることができます。
受注数を増やしたい
受注数を増やすためには、問い合わせ後の営業活動が重要となってきますので、ここまでくるとホームページでできる対策は限られてきます。これまでに獲得した問い合わせの内容を分析し、自社と相性の良いユーザーがどのような属性のユーザーなのかを考えてみましょう。
以上、ホームページを更新するメリットやその方法をご紹介しました。今後、ホームページを更新しようと思っている方はここで紹介したポイントを抑え、効果的な更新を進めていきましょう。
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