テクノポートの永井です。SEOをするには競合調査が大切です。競合がどのような構成で記事を作っているかを把握して、その上で競合と差別化するオリジナルのコンテンツを用意しなければSEOはうまくいきません。
今回の記事では、競合調査のポイントや調査に使えるツール、事例などを紹介します。SEOをするときにはぜひ参考にしてください。
この記事の目次
SEOに競合調査が必要な理由
はじめにSEOになぜ競合調査が必要なのかを解説します。
SEOは勝負である
SEO(Search Engine Optimization)はGoogleなどの検索エンジンで上位に表示させるための方法です。世の中にはたくさんのサイトがあり、検索順位を決めているのはGoogleなどの検索エンジンです。
つまり、検索エンジン(Google)が審判を務めるゲームに勝つための方法がSEOになります。
勝負に勝つための情報収集が競合調査
勝負に勝つためにはルールの把握と競合の調査が大切です。SEOのルールは検索エンジンごとに違いますが、Googleは「検索者にとって有益な情報」であることが大きなポイントになります。このポイントに沿って「競合がどのような情報を掲載しているのか?」そして「その情報以上に有益な情報とは何になるのか?」というのを検討して、対策を立てていきます。
このゲームはあくまでも競合に勝つ、つまり1位になることが目的ですので、競合調査はしっかりと行ってください。
競合調査のポイント
競合調査のポイントを紹介します。
競合サイトを決める
競合を調査するためには、まず競合を決めなければなりません。競合はリアル業界での競合、ネット上での競合の2種類に分けられますが、SEOを検討する際は「ネット上での競合」を競合として決めてください。
ネット上での競合を探す場合は簡単で、選定したSEOキーワードで検索したときの検索結果の1ページ目に出てくるサイト、だいたい10サイトを競合として決めれば大丈夫です。
競合サイトのターゲットを想像する
競合サイトが決まったら、次にターゲットを想像します。
Googleは検索者にとって有益な情報を掲載しているサイトを上位に表示させているのですが、ここで大きな疑問がでてきます。「検索者にとって有益な情報」とは何か?つまり、検索者が何を求めているのかを誰がどうやって判断しているのか?という疑問です。これは「ビッグデータを使ってGoogleが検索キーワードから想像している」ということになります。
このゲームの審判はGoogleなので、Googleが検索者のニーズを勝手に想像して、それに合致するサイトを上位に表示します。
SEOをする際は「Googleが検索者のニーズをどのように考えているのか?」ということを想定しなければなりません。ここで重要なのは検索者の真のニーズではなく、Googleの想定を理解することです。その方法は1つ、対象キーワードで検索することです。
このゲームは検索することで結果がすぐにわかります。つまり、Googleが高く評価しているサイトがどのサイトなのかが具体的に、しかも順位ごとにわかります。
この情報をもとに「Googleが想定している検索者のニーズ」を想像していきます。
まずは、競合と設定した10サイトのターゲットを想像し、Googleが想定している検索者のニーズを調査します。次に、自社の記事のターゲットを設定し、Googleのニーズとターゲットのニーズを合わせた記事を書いていきます。
競合サイトの構成を確認する
Googleから高評価を得るためには、競合サイトとの差別化が必要です。
Googleは検索者に「いい検索エンジン」として評価されることを目的としてるため、検索結果やその順位にはかなり気をつかっています。言い換えると、1ページ目に不要なサイトが出てきた場合、検索者は検索エンジンを乗り換える可能性があります。Googleはこれを避けたいんですね。
そこで、Googleは検索者にとって有益であろうサイトを複数出して、検索者に合致する確率を上げる方法をとります。そのため、同じ情報を掲載しているサイトは出さずに、情報の質が高いほうを1ページ目に掲載して、それ以外は2ページ目以降に掲載することが多くなります。
つまり、競合と同じ情報を出しつつ、さらに有益な情報を追加することで自社のサイトを上位に持ってきやすくなります。
だからこそ競合サイトの記事の構成確認が大切になってくるのです。
競合調査をした後
競合調査をした後は、いよいよ自社のサイトの構成を作り記事を書いていきます。記事の内容はおもに「網羅系」と「事例系」の2種類を使い分けます。網羅系の場合は構成を作る段階で、競合が出している一般的な情報をまとめて自社の記事に反映します。
事例系の場合は、まず事例の数を記載し、多めに事例の説明を入れます。検索キーワードによって網羅系がいいか、事例系がいいか変わってくるのでよく検討してみてください。
競合調査に役立つツール一覧
サービス | サービスの内容 (サイトより抜粋) |
費用 | サービスURL |
CANALY | 「CANALY」は、SEOの内部対策、外部対策、そしてコンテンツSEOの競合調査が行えるツールです。 キーワード選定や順位計測も可能で、ウェブサイト運営に必要な機能が備わっております。 |
基本プランは完全無料 | https://canaly.net/ |
Nobilista(ノビリスタ) | 365日自動的にWebサイトの検索順位を計測し続ける、クラウド型の検索順位チェックツールです。ブラウザで利用できるため、PCの立ち上げが不要、Macでも利用可能です。 | 有料(月額990円〜) | https://co.nobilista.com/ja/ |
パスカル | SEOツール・パスカルは、コンテンツマーケティング および SEOの大幅な作業効率化を実現する有料ツールです。時間のかかる競合サイトの分析を自動化。検索上位ページの傾向からコンテンツやタグの改善点を比較分析します。 | 有料(無料の体験版あり) | https://www.pascaljp.com/ |
アナトミー | プロフェッショナルが行う高度なSEO分析を、直観的な操作で視覚化するツールです。 | 有料(無料の体験版あり) | https://siteanatomy.com/ |
ahrefs(エイチレフス) | Ahrefs(エイチレフス)は世界で60万人が導入しているSEO分析ツールです。自社サイトだけでなくあらゆる競合サイトの被リンク分析(バックリンク)や検索エンジンの上位表示コンテンツ、想定流入キーワード、ソーシャルメディアの反応を把握することが可能です。 | 有料 | https://ahrefs.com/ja |
Majestic SEO | 誰が自社ウェブサイトにリンクしているかを探す。 Majestic は、ウェブをマッピングして、市場を支配するために必要なリンク インテリジェンス データを提供します。SEO の有力ブランドによる受賞歴のあるデータをご活用ください。 |
有料 | https://ja.majestic.com/ |
キーワードプランナー | 適切なキーワードを選ぶと、購入見込みの高いユーザーに広告が表示できます。Google 広告キーワード プランナーがキーワード選びをお手伝いします。 | 有料(無料は機能制限) | https://ads.google.com/ |
Ubersuggest | ドメインかキーワードを入力するだけで、競合に勝てるSEO戦略を提供します。 | 有料(無料の体験版あり) | https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/ |
GRC | 検索順位チェックツール | 有料 | https://seopro.jp/grc/ |
SEARCH WRITE | 知識がなくてもすぐに使えるSEOツール SEARCH WRITE(サーチライト)は、SEO成果の可視化・分析・施策立案からタスク管理までを総合的にできるSEO対策支援ツールです。自社キーワードの分析からページ調査・競合分析までを1つのツールで。 |
有料 | https://searchwrite.jp/ |
SimilarWeb | ウェブサイト分析に使える、解析ツールや調査機能が勢揃い!サイトパフォーマンスを比較し、浅酌を分析し、市場シェアを拡大しましょう! | 有料(無料の体験版あり) | https://www.similarweb.com/ja/ |
Dockpit | 競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit(ドックピット)は消費者のWeb行動ログデータをもとに、市場調査・ユーザー理解を実現します。直感的なダッシュボードで、誰でもカンタンに3C(自社・競合・市場)分析。短時間でデータドリブンなマーケティングを可能にします。 |
無料 | https://www.valuesccg.com/dockpit/ |
Keywordmap | Keywordmap(キーワードマップ)は、競合サイトの調査・分析に強みを持つSEO・コンテンツマーケティングツールです。ビッグデータに基づいたキーワード選定、コンテンツ制作、広告調査を実現し、あなたのWebマーケティングを支援します。 | 有料 | https://keywordmap.jp/ |
SEMrush | Semrushの日本公式サイト。SemrushはSEO、広告、SNS、コンテンツマーケティング、競合分析を実現するオールインワン競合分析ツールです。世界1000万人に愛用され、月額$119.95からと圧倒的なコストパフォーマンスで利用可能。 | 有料 | https://semrush.jp/ |
Gyro-n SEO | 検索順位チェックから競合分析、キーワード分析まで、SEO管理に必要な機能を網羅したSEOツール | 有料 | https://www.gyro-n.com/seo/ |
SE ranking | 事業者、代理店、SEOスペシャリスト向けの順位チェックソフトウェア。マーケティング戦略に必須のSEOツール SE Rankingで監視、テスト、分析を実施。 | 有料 | https://seranking.com/jp/ |
ラッコキーワード | 無料で利用できるキーワードリサーチツール。調査したいキーワードを入力すると一瞬でキーワードリサーチに必要な情報を収集してくれる。マーケティングや記事・動画などのコンテンツ設計に役立つツールです! | 無料(一部有料) | https://related-keywords.com/ |
競合調査事例
競合調査例(2022-10-18)
キーワード:プレス加工
結論:競合の情報量が多く、差別化が難しいため「プレス加工」で上位表示は難しい。
Googleの想定ターゲットがプレス加工を知らない人になっていると予想できることから、「◯◯とは系」の内容を入れることは必要。ただし、それだけだと競合に勝てないので、プラスαの情報として「事例」「動画」などを入れることで自社の情報優位性を上げることが大切になります。
検索 順位 |
サイト | カテゴリー | 想定ターゲット | タイトル | 見出し(抜粋) |
1 | キャディ株式会社 | ◯◯とは系 | プレス加工を知らない人 | プレス加工とは?特徴・種類・加工法・製品例を詳しく解説 |
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2 | 株式会社キーエンス | ◯◯とは系 | プレス加工を知らない人 | プレス加工 | 塑性(そせい)加工 | なるほど!機械加工入門 | キーエンス |
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3 | wikipedia | ◯◯とは系 | プレス加工を知らない人 | プレス加工 – Wikipedia |
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4 | ものづくりエンジニアのための「はじめの工作機械」 | ◯◯とは系 | プレス加工を知らない人 | プレス加工とは?代表的なプレス加工法とプレス加工工程・事例 |
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5 | 工場タイムズ | ◯◯とは系 他の加工との比較系 |
プレス加工を知らない人 | プレス加工とは? 板金加工との違いとメリット・デメリット |
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6 | mitsuri | ◯◯とは系 | プレス加工を知らない人 | プレス加工の基礎知識や種類について専門家が徹底解説! |
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7 | 有限会社 川田製作所 | ◯◯とは系 事例 |
プレス加工を知らない人 | 金属プレス加工の種類とは?代表的な種類と加工事例を紹介 |
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まとめ
競合調査の必要性や、ポイント、役に立つツールや事例を紹介しました。SEOをして検索上位に表示させるには競合調査が大切です。SEOのために本記事で紹介したツールをぜひ活用してください。
テクノポートでは、お客様のホームページリニューアルやSEOなどを支援できます。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。