メーカー Webコンサルティング

従来の訪問型営業に加え、デジタルマーケティングで過去最高の売上げを達成

COMPANY PROFILE

会社名
有功社シトー貿易株式会社
担当者名
デジタルビジネスユニット 山田 和成様、同 レウッチ・シモーネ様
事業内容
包装パッケージ製造関連素材の販売
サイトURL
https://www.yct.co.jp/
導入サービス
Webサイトの制作
Webコンサルティング

社員の親族が経営されているプラスチック関連会社のWebサイトをテクノポートが構築していたことが縁で、自社Webサイトのリニューアルに当たってご依頼をいただいた有功社シトー貿易株式会社。リニューアルをきっかけに、それまでやっていなかったSEO対策をはじめとして、本格的にデジタルマーケティングに取り組まれ、成果を上げています。営業や社内業務との兼務でマーケティングを担当する有功社シトー貿易デジタルビジネスユニットの山田和成様とレウッチ・シモーネ様にお話を伺いました。

事業内容・サービス導入前の課題

お客様の入り口のアップデートと情報発信力強化を目的にWebサイトを刷新

有功社シトー貿易は、紙を主体とする各種の包装パッケージ製造に関わる、段ボールケース製造機器や印刷紙器から、型抜き工程向け部品、各種の原紙まで扱う専門商社です。Webサイトはかなり以前からあり、2019年にはBtoB 向けのECサイト「YYマルシェ」(ワイワイマルシェ)も開設していましたが、SEOなどに配慮したものではなく、またお客様への入り口としては古いデザインであったため、リニューアルしたいと考えていました。

「以前のWebサイトは時代遅れになってしまっていました。企業価値を高めるという意味で、今の時代、ホームページはお客様が最初に見る入り口ですので、時代に合うようアップデートしたいという気持ちがありました。ただ、お金を掛ける以上は単にデザインを良くしたいというだけではなく、情報発信を強化していきたいという当社の方針を踏まえて、マーケティング面からの希望もありました。

従来の営業スタイルは、お客様のところまで自動車を運転して訪ねていって、商品紹介するなどの営業をして注文を取ってくることで開拓していくというものでした。もちろんそれらが全て非効率であるとは言いませんが、それだけではマーケティング活動として十分ではなくなってきたという認識はありました。その一貫として、Webサイトをリニューアルしようというのは自然な流れでした」(山田様)

リニューアル以前は、デジタルマーケティングや宣伝についてはなくはないがあまり重視はしていなかったそうで、Webサイト経由の問い合わせは少なかったといいます。

「デジタルマーケティングはあまり重視していませんでした。新商品が出ればコンテンツの更新などはしていましたが、SEO対策などの戦略的な施策はほとんどやっていなかったというのが実情です」(山田様)

「私は、マーケティング業務としては情報発信担当として、SNSやX(Twitter)に加え、Webサイトも一部担当しています。情報発信の担当になった時には、Facebookに会社の個人用アカウントがあるだけでしたので、ビジネスページを作成するところから始めました。2023年末で約2年になるのですが、国内と海外合わせて140フォロワーほど集まりました」(レウッチ様)

Webサイトのアクセス数倍増、売上げも過去最高を達成

デジタルマーケティング戦略としては、Webサイトの集客にはSEOとWeb広告、SNSではFacebookとXを活用されていて、獲得したリード向けにはメールを打つというスタイルで進めているということです。

「アナログの活動もまだまだやっていまして、雑誌に広告を載せたりもしています。裏表紙の広告などは年間数百万円のお金がかかりますが、それに比べれば、デジタル、ネットの方はお金がかからないし、その割に効果があるんじゃないかという手応えを感じています。雑誌広告には二次元コードを入れていますがそこからの新規の引き合いはそんなにはないかなと思いますが、その雑誌に商品に関する記事を書かせてもらっていて、その記事は商品を送付する際にチラシのように入れたりしています。そうした記事は、別の新聞に書いたコラムなどと合わせて、SEO対策にもなるかと思ってWebサイトにも一部を掲載しています」(山田様)

導入いただいたWebコンサルティングサービスでは、月1回、定例ミーティングを開催して、解析レポートを基に施策の効果について打ち合わせしています。導入いただいて約2年になりますが、どのように評価されているでしょうか。

「数字で出てくるものとして何を指標にすべきかという話はありますが、Webサイトのアクセス件数はかなり上がっていまして、導入前の2倍以上になっています。また、(ECサイトである)YYマルシェの登録数や問い合わせ数も上がっています。

活動面で良かったなと思うのは、月1回の定例ミーティングです。SEO対策などWebサイトのアクセス数向上施策について、以前は気付きベース程度であって、Webサイト全体を見て戦略的にやるということはできていませんでした。このミーティングによって、次にやるべきことがある程度明確になり、我々としては動きが取りやすくなっています。

結果としてアクセス件数も上がっていますし、その先の売上げの数字も、Webサイト+メールマガジンという合わせ技によって、増えている感覚はあります。基本的に新しい商材を広くお客様に知ってもらう手段としては、従来のような営業が1社1社訪問して紹介することに比べると、Webサイトに掲載してそこに誘導するという手法はすごくいいなと思っています。デジタルマーケティングがどの程度売上げに貢献しているかは複合的な要因が大きいので正確には分かりませんが、1つ言えるとすれば2022年は過去最高の売上げを達成できました」(山田様)

今後への期待や展望について

他社の成功事例を踏まえて、包括的なデジタルマーケティングへのアドバイスを

今後テクノポートに期待することはありますか?

「テクノポートは、“製造業に特化した”デジタルマーケティングを強みとして展開されていますが、(テクノポートの)顧客としては我々のような中小企業が多いと思います。これまでいろいろな会社さんにサービスされてきた中で、効果的だった施策をベストプラクティスのような形で教えていただけると、勉強になるなと思います。SEOは我々にはなかなか難しくて、知識が全然足りていない感じがありまして、他社がどのようにやっているのか事例などで示していただけるとありがたいと考えています。

また、Webサイトのことだけでなく、SNSやメールマガジンなど我々がやっていることを見ていただいて、気付いたことを指摘いただけるとありがたいなと思います」(山田様)

「今年、SNS施策としてFacebookでキャンペーンを2回実施したのですが、そうしたものについても、アドバイスをいただけると大変助かります。他社がBtoBでSNSをどのように活用しているのかといったことも含めて教えていただけると」(レウッチ様)

「デジタル関連の施策は低コストなのでいろいろ試せますし、やったらやっただけの効果は得られると思っていまして、今後もミーティングなどを通じて知恵を出し合いながら展開していければと考えています」(山田様)