ホームページのリニューアルで反響を落とさないために

【執筆者紹介】渡部 仁志
この記事の執筆者
渡部 仁志
会社名:テクノポート株式会社
役職:コンサルティング課、上級ウェブ解析士
執筆テーマ:ホームページの制作に役立つ記事や、Webに関する最新情報など
【経歴】
2013年入社。
ホームページ制作ディレクションやWeb解析の仕事に従事。上級ウェブ解析士の資格を持ち、GA4の活用方法について幅広い知見を持つ。
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こんにちは。テクノポートの渡部です。

弊社ではこれまでに数多くのホームページの制作をしてきましたが、その多くははじめてホームページを立ち上げるというものではなく「リニューアル」です。もしかしたら御社でも現在リニューアルの計画中かもしれませんね。リニューアルを計画しているということは、今のホームページの何かしらを改善したいと思っているはずです。

  • 集客力をもっと高めたい
  • 営業に使えるホームページにしたい
  • デザインをかっこよくしたい
  • 自社で更新できるシステムを導入したい
  • スマホでの見え方に対応したい

などなど、目的はいろいろあります。一番の改善点に集中しすぎて、反響が落ちてしまうことにならないようにリニューアル前後のチェックポイントをまとめましたので参考にしていただければ幸いです。

リニューアル前(反響が出ている要因を探る)

まずは、今のホームページの調査からです。リニューアルした後に、以前のホームページと比較するためにも必ずチェックして下さい。

1、アクセスの多いランディングページの洗い出し(googleアナリティクス)

ランディングページとは、検索されてからはじめに閲覧するページの事です。いわゆる「集客ページ」です。TOPページが最も集客できているというケースもありますが、下層のページの方が集客できているというケースもあります。このページの内容を大幅に変えてしまっては、せっかくこれまで集客できていたアクセスも集められなくなります。

リニューアル時には、これまでの集客を引き継げるように、大幅な内容の変更はしない方が無難です。

2、アクセスの多いキーワードの洗い出し(googleサーチコンソール)

集客ページとは別に集客できているキーワードを洗い出しておきます。最近ではgoogleアナリティクスでキーワードが取れなくなってきていますので、洗い出しにはgoogleサーチコンソールを利用します。

3、検索順位上位のキーワードの洗い出し(GRCの設定)

アクセスの多いランディングページの調査と一緒に、「検索順位上位のキーワード」も調査をしておきましょう。集客の数は少なくても、問い合わせに繋がりやすいキーワードというのもあります。

ランディングページと同様、こちらも順位が落ちてしまえばリニューアルが逆効果になってしまいます。キーワード一つ一つを実際に検索して調査するのは大変なので、時系列で簡単にデータが取れるGRCの活用をおススメします。

4、リニューアル前の内容のバックアップ

ビルゲイツの言葉に「問題は未来だ。だから私は、過去を振り返らない。」というのがありますが、リニューアル時には何が起こるかわかりません。リニューアルをして集客がうまくいかなかったときのためにも、現在のホームページのバックアップは必ず取っておいて下さい。外注する場合は、製作会社が取ってくれる場合も多いですが、自分で取る場合はこちらを参照してください。

リニューアルのホームページ作成時(反響を落とさないために)

上記のチェックが終わったら新しいホームページの制作を進めるわけですが、制作時に必ず気をつけないといけないポイントがあります。

1、成果が出ているランディングページの内容は大幅に変更しないこと

リニューアル前の分析で、アクセスの多いランディングページや、キーワードが判明したらリニューアル時には、これまでの集客を引き継げるように、大幅な内容の変更はしない方が無難です。内容を追加するのは構いませんが、構成をガラっと変えたり、ページを分割、統合などはしないでおきましょう。

2、できるだけ同じURLを使う

ランディングページや、キーワードに関して気をつけて制作したとしても、URLが変わってしまえば、効果は無くなってしまいます。リニューアル直後には以前のホームページの内容が検索結果として表示されますので、最悪の場合「Not Found」という恐怖のメッセージが表示されます。そうならないように、できるだけ同じURLを使用することをおススメします。

今のURLが「http://www.example.co.jp/kakou」等の日本語表記のURLになっていて、どうしても変更したい場合は「301リダイレクト」という方法がありますので、制作会社に依頼する場合は、必ず伝えるようにして下さい。

リニューアル後(反響の成果状況を)

やっと完成したホームページをリニューアルして終わりではありません。リニューアル前にチェックした内容と照らし合わせて確認しておくことがあります。

1、アクセスの推移のチェック

googleアナリティクスのデータを見て、アクセスそのものの増減を確認します。リニューアル直後には、いろんな人に一時的に見られることもありますので、リニューアル前後3ヵ月分ぐらいのデータを用意しましょう。

2、検索順位上位だったキーワード変動調査

GRCを導入しているのであれば、リニューアル前後で検索順位上位のキーワードがどのように変動するのかを確認しておかなくてはいけません。リニューアル後、検索順位に反映されるまでには1~2週間かかりますので、リニューアル直後に順位が維持できているからといって安心しないように。

いかがでしたでしょうか?せっかく手間とお金をかけて自社のホームページをリニューアルする訳ですから、「昔のホームページでできていたことができなくなった。」とならないように注意してください。

この記事の執筆者
渡部 仁志
会社名:テクノポート株式会社
役職:コンサルティング課、上級ウェブ解析士
執筆テーマ:ホームページの制作に役立つ記事や、Webに関する最新情報など
【経歴】
2013年入社。
ホームページ制作ディレクションやWeb解析の仕事に従事。上級ウェブ解析士の資格を持ち、GA4の活用方法について幅広い知見を持つ。
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