製造業のWeb集客|SEO、AI、ポータルサイト何が効果的なのか?

【執筆者紹介】永井 満
この記事の執筆者
永井 満
経歴
・1986年生まれ
・東海地方責任者|テクノポート株式会社
・航空宇宙工学専攻(修士|論文)|日本大学大学院
・元技術者(設計開発)|ボッシュ株式会社
企業紹介系YouTubeの運用|キギョズム
技術紹介系YouTubeの運用|テクパルコ

専門領域
・技術マーケティング
・技術ブランディング
・イノベーションのための思考法

マーケティング研究テーマ
想起から逆算して設計するブランディングモデルの開発
(BBBAMモデル|ビー・ビー・バン・モデル)


セミナー講師実績
 主催:株式会社日本テクノセンター
 テーマ:技術マーケティングの効果的な推進ポイント

MONOist寄稿実績
・技術者なしのマーケティングはあり得ない!
・マーケターにも技術的知識が必須に!
・「サプライヤーの探し方と選定基準」の本音
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今回は、Webでの集客に悩んでいる方にぜひ読んでいただきたい内容になっています。

製造業のWeb集客方法の一覧

まずは製造業が実施可能なWeb集客方法の一覧を示します。

種類方法概要・特徴
検索経由
(Pull型)
SEO(検索エンジン最適化)検索キーワードで上位表示を狙う王道手法。継続的な流入が見込めるが、成果までに時間がかかる。コンテンツ品質と内部構造の最適化が重要。
コンテンツマーケティング読者の課題や興味に寄り添った記事・資料を作成し、信頼と理解を深める。SEOとの相性が高く、長期的な資産になる。
ARO(AI推薦最適化)ChatGPTやGeminiなどのAI検索が「◯◯ならこの会社が良い」と自社を推薦してくれるように最適化する考え方。AIが参照する情報源(公式サイト、一次情報、専門コンテンツ、外部評価など)を整え、AIに“信頼される発信者”として認識させることで、AI経由の集客を実現する。AI時代の新しいSEO。
広告・有料チャネル(Push型)リスティング広告検索連動型の有料広告。顕在層に即リーチでき、即効性が高い。クリック単価や運用精度が成果を左右する。
ディスプレイ広告Web上に画像・動画で配信。潜在層への認知向上に有効だが、CTRは低め。ターゲティング設計が重要。
SNS広告Instagram、Facebook、LINEなどで興味・属性ごとに配信。ターゲットの明確化とビジュアル設計が成果を決める。
リターゲティング広告一度訪問したユーザーに再度広告を配信し、離脱者を呼び戻す。効果的だが、過剰配信に注意。
外部チャネル活用記事広告・タイアップ業界メディアなどに広告記事を掲載。第三者の信頼を借りて露出を増やす。費用は高いがブランディング効果が高い。
口コミ・レビューサイト比較・レビューサイトへの掲載で、購買直前の信頼を獲得。評価管理が重要。
関係構築・継続接点メールマーケティング見込み顧客への定期情報配信でリピート促進。低コストで効果的だが、開封率・配信内容の改善が必要。
ウェビナー・オンラインイベント興味のある層を集めて教育・信頼を深める。リード育成に有効。事前集客設計が成果を決める。
Web以外の方法展示会・イベント実際に製品や技術を見せて信頼を構築。名刺交換からWeb導線につなげると効果が高い。初期コストは高いが、リードの質が高い。
自社セミナー/講演会専門テーマで自社主催の説明会や講演を実施。専門性の高さを印象づけられる。顧客教育に強い。
既存顧客からの紹介信頼経路を活かした最も強力な集客手法。紹介制度やインセンティブ設計で促進可能。
販売代理店・パートナー他社経由で販売・拡販。自社では届かない層へアプローチできる。条件設計と関係維持が重要。
チラシ・カタログ・DMターゲット地域や業種に直接配布。リアル導線でWebへ誘導すると相乗効果あり。印刷・郵送コストが発生。
業界誌・新聞・専門紙掲載専門誌や業界紙での広告・記事掲載。権威性と信頼性を得やすい。費用は高め。
テレビ・ラジオ・交通広告認知拡大・ブランド訴求に強いが、コストが大きく成果測定が難しい。
テレアポ・訪問営業顕在ニーズ層に直接アプローチできる。関係構築力が鍵。属人的だが即効性が高い。
プレスリリース/メディア掲載新製品・実績・受賞などを発信。メディア露出による信頼獲得が可能。記者・編集者との関係構築が鍵。

製造業のWeb集客方法の選び方

ターゲットによって決める

製造業のWeb集客でまず考えるべきなのは、「誰に向けて情報を届けたいのか」という点です。
BtoCのように幅広い層を狙うのではなく、BtoBでは担当者の職種・役割・関心領域によって、効果的な媒体や伝え方が大きく変わります。

たとえば、

  • 技術者や設計者をターゲットにする場合:技術的な検索ワード(例:熱交換器 構造、油水分離 精度 など)から流入するSEO施策が有効です。
  • 購買担当者や経営層を狙う場合:比較・導入事例を中心にしたコンテンツ、あるいはリスティング広告での顕在層アプローチが向いています。

ターゲットの立場や目的が違えば、「探している場所」も変わります。
たとえば、設計担当者はGoogle検索から、経営者層は業界ポータルサイトや専門メディアから情報を得ているケースが多い。
つまり、”どの層に刺さるか”を明確にすることが、最適な集客手段を選ぶ出発点になります。

ターゲットの心理状態によって決める

もう一つ大切なのが、「ターゲットが今どんな状態で情報を探しているのか」です。
同じ見込み顧客でも、心理段階によって響くメッセージも媒体も変わります。

たとえば、

  • まだ課題を明確にできていない層には、記事コンテンツやコラムなど“気づき”を与える内容が効果的。
  • 課題は把握していて、情報収集中の層には、比較記事や導入事例など“選定のヒント”を提供するのが有効。
  • 導入直前の層には、リスティング広告や製品ページなど、明確な行動導線を設計した施策が必要です。

このように、顧客の心理段階=購買フローのどこにいるかを意識することで、「発見してもらう」施策と「思い出してもらう」施策を切り分けられるようになります。

Web集客は、単発の施策ではなく「心理状態に合わせた設計」が肝になります。
いま顧客が“どんな検索意図”を持っているのかを理解して施策を選ぶと、結果的にコンバージョン率も高まりやすくなります。

購買フローマップの活用

製造業の集客では、ユーザーがどんな流れで情報を探し、外注先を決めていくのかを理解しておくことが非常に重要です。
その判断の助けになるのが「購買フローマップ」です。
このフローをもとに、自社の情報発信や広告の位置づけを整理すると、どの段階の顧客に対してどんな施策を打つべきかが明確になります。

フェーズ1:日常的な情報収集

この段階のユーザーはまだ明確な課題を持っていません。業務の合間や移動中などにニュースサイトやYouTube、SNSを眺めながら、「自分の仕事に使える新しい技術や考え方はないか」を探しています。検索キーワードも「省エネ 技術」「熱交換器 メンテナンス 方法」などのように、具体的な製品名ではなく、漠然としたテーマが中心です。ここで企業が発信すべきなのは、課題解決の“入口”になる情報です。基礎知識、最新トレンド、業界ニュースといった内容を、技術コラムや動画でわかりやすく発信することで、自然と「この会社は詳しそう」「この分野の知見がある」と認識されやすくなります。まだ商談にはつながらない段階ですが、将来の検討候補として記憶に残ることが重要です。認知拡大が目的なので、SNS広告やディスプレイ広告との相性も良く、まずは存在を知ってもらうことを意識します。

フェーズ2:課題の発生・原因の特定

次に、ユーザーが実際の業務で不具合やトラブルに直面し、「なぜこうなったのか」と原因を探し始める段階に入ります。検索では「油水分離 不良 原因」「焼き付き 原因 対策」など、より具体的なワードが使われます。ここで求められているのは、表面的な商品紹介ではなく、技術的な背景をしっかり説明してくれる情報です。技術解説記事、課題別ホワイトペーパー、FAQ型ページなどが有効で、「発生メカニズム」や「考えられる要因」「一般的な解決の方向性」を体系的に示すことで信頼を得られます。特に製造業では“理屈で納得したい”傾向が強いため、丁寧な技術説明がそのまま集客力につながります。この段階で信頼を築ける企業ほど、後の比較検討フェーズで選ばれやすくなります。

フェーズ3:課題解決の手段を模索

課題の原因を理解したユーザーは、「では、どんな方法で解決できるのか」「どんな企業が解決をサポートしてくれるのか」を調べ始めます。ここで力を発揮するのが課題解決事例や導入事例です。たとえば「異物混入対策の改善に成功した事例」や「油水分離装置の効率を20%向上させた方法」といった、実際の成功ストーリーが有効です。ユーザーはこの段階で“具体的な選択肢”を洗い出しているため、技術紹介ページや比較資料、ホワイトペーパーへの導線も大切です。また、ウェビナーなどのイベントで詳しく解説することで、理解を深めながらリード獲得にもつながります。自社の技術を一方的に宣伝するより、「どんな課題にどう応えたか」を語る方が信頼を得やすく、専門性を印象づけやすいフェーズです。

フェーズ4:外注先候補の探索

この段階では、ユーザーがすでに「外部の企業に任せる」という方針を固めています。ネットで複数の外注候補を検索し、価格・納期・対応範囲などを比較検討している状態です。ここで企業に求められるのは、製品や技術の具体的な情報を明確に整理して提示することです。カテゴリ別ページや機能比較資料、導入の流れなど、実際の検討時に役立つ情報を分かりやすく構成しましょう。また、顕在層を確実に捉えるには、リスティング広告が最も効果的です。ユーザーが検索する「製品カテゴリ名」や「課題キーワード」に合わせて広告を出すことで、今まさに検討している層をサイトに誘導できます。ここで信頼を確立し、カタログダウンロードや問い合わせに繋げていくことが目的です。

フェーズ5:外注先の選定

最終フェーズでは、ユーザーは複数の候補を比較し、最終的な発注先を決定します。判断の基準は価格や納期だけでなく、技術力、サポート体制、導入実績などの“安心材料”です。この段階で役立つのは、詳細な製品情報、技術資料、導入実績ページ、FAQなど、意思決定を後押しする情報です。特にBtoBでは、会社名や製品名を直接検索する“指名検索”が多いため、自社サイト内での構造整理が欠かせません。製品情報ページから問い合わせまでの導線を最短にし、カタログDLや見積り依頼フォームを整備しておくことで、スムーズに商談へつなげられます。ここでの目的は「最後の一押し」であり、信頼・安心・明確さが鍵になります。

フロー全体の活用ポイント

購買フローマップを活用することで、ユーザーがどの段階にいるかを見極め、それぞれに最適な施策を設計できます。たとえば認知拡大を狙うなら技術コラムやSNS広告、検討層を育てたいなら事例やウェビナー、受注を狙うならホワイトペーパーやリスティング広告といったように、目的とフェーズを一致させることで、ムダのない集客設計が可能になります。製造業のWeb集客は単なるアクセス数ではなく、ユーザーの心理と行動に合わせて“出会ってから育てる”プロセス設計こそが成果を左右します。

問い合わせに直結するためには

Web集客で最も成果を左右するのは「タイミング」です。どれだけ良い情報を発信していても、相手の関心が高まっていない時期に届けても行動にはつながりません。逆に、ユーザーが「そろそろ外注を検討しよう」「新しい設備を探したい」と思っているタイミングで接点を持てれば、問い合わせや見積もり依頼の確率は一気に高まります。つまり、ユーザーの意思決定プロセスの中で“どの瞬間に思い出されるか、どの瞬間に見つけてもらえるか”がカギになります。

発注を考えているタイミングで思い出してもらうことが大切

発注を考えているタイミングで思い出してもらうことが重要です。なぜなら、製造業の発注は必要になった瞬間に検討が始まり、そのとき頭に浮かぶ企業だけが候補になるからです。どれだけ技術力が高くても、思い出されなければ声はかかりません。そのために必要なのが「想起」と「ブランディング」です。

想起とは、必要な場面で自社を思い出してもらうことです。展示会や資料請求などで一度接点を持った相手に対して、定期的なメール配信や技術コラムの更新などで軽い接触を続けることで、記憶の中に残りやすくなります。ブランディングは、そのときに浮かぶ印象を良くするための土台です。「技術が信頼できる」「対応が丁寧」といった印象が伴えば、自然と問い合わせにつながります。

発注を考えているタイミングで発見してもらうことが大切

一方で、まだ接点を持っていない新規顧客層に対しては、“必要になった瞬間に見つけてもらう”ことが重要です。たとえば、担当者が急にトラブル対応を任されて「油水分離装置 トラブル」「金属加工 精度 安定化」と検索したとき、上位に自社が表示されているかどうかで大きく差がつきます。ここで威力を発揮するのがSEOやリスティング広告です。顕在的な検索意図を持ったユーザーに対して、最短で到達できる導線を整えることで“今すぐ客”を取りこぼさずに獲得できます。特に製造業のように検討期間が長く、複数社を比較する業界では、「調べたときに出てくる会社」が最も印象に残りやすい傾向があります。つまり、“発見される仕組み”がないと、競合が先に接点を持ってしまうということです。

おすすめの集客方法

SEO(検索エンジン最適化)

SEOは、製造業のWeb集客の基盤ともいえる施策です。ユーザーがGoogleなどで「加工 精度 改善」や「熱処理 技術 比較」などと検索した際に、自社サイトを上位に表示させることで継続的な流入を得られます。広告のように費用をかけ続けなくても成果が積み上がっていく点が最大の強みです。特に製造業の場合、専門的な情報を求める検索が多いため、技術解説や事例記事など、信頼性の高い一次情報を発信することが効果的です。
一方で、SEOは短期的な成果を求めるには不向きです。検索順位が安定するまで時間がかかるため、記事設計や内部構造の最適化を計画的に行う必要があります。中長期で“技術を発信するメディア”を育てる意識で取り組むと、信頼性と問い合わせの両方を獲得できます。

AI検索(ARO:AI推薦最適化)

AI検索とは、ChatGPTやGeminiなどのAIが情報源として自社を推薦してくれる状態をつくる考え方です。従来のSEOが検索エンジンで上位表示を狙うのに対し、AI検索では「油水分離装置 おすすめメーカー」などの質問に対して、AIが自社名を挙げることを目的にします。そのためには、AIが参照しやすい形で情報を発信することが重要です。技術的な一次情報を自社サイトで整理し、製品情報・事例・FAQを体系化しておくことで、AIに“信頼できる情報源”として認識されやすくなります。
これはいわば「AI時代のSEO」です。まだ新しい分野ですが、将来的にAI経由で情報を得るユーザーが増えることを考えると、今のうちから土台を整えておくことが差別化につながります。

ポータルサイト掲載

ポータルサイトは、製造業の集客において短期間で成果を出しやすい手法です。たとえば「イプロス」「メトリー」「エミダス」などの業界特化型サイトでは、購買担当者や技術者が具体的な製品・企業を探しています。すでに“検討段階”に入っている層が多いため、SEOよりも早く問い合わせを得られることが特徴です。
ただし、掲載して終わりでは効果が出にくいです。自社ページのタイトルや説明文を明確にし、キーワードを意識して登録することが大切です。また、サイト内での更新頻度やアクセス分析を行い、反応のあるカテゴリに注力することで成果が安定します。特にBtoB製造業では「まずポータルで見つけて、次に公式サイトで確認する」という流れが多いため、Web全体の導線を意識して設計することがポイントです。

リスティング広告

リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに連動して広告を表示させる方法です。たとえば「樹脂加工 試作 依頼」「真空炉 メンテナンス」など、明確な意図を持った検索に対して、自社ページをすぐに届けられます。SEOと違い、設定後すぐに成果を出せる即効性が魅力です。
ただし、単に出稿するだけでは成果は安定しません。クリック単価の調整や広告文・ランディングページの最適化を継続的に行うことが必要です。特に製造業では検索ボリュームが小さい分、キーワード選定の精度が成果を左右します。限られた顕在層を確実に獲得するために、SEOと組み合わせて運用するのが理想です。

製造業のWeb集客後の施策について

Web集客は、アクセスを集めた時点で終わりではありません。サイトに訪れたユーザーがそのまま問い合わせをしてくれるケースはごく一部で、多くは「興味はあるけど、今すぐは動かない」という段階にいます。ここから先の成果を左右するのが、「リード獲得」と「定期的な接触」です。集客後のフォロー設計をしておくことで、見込み顧客を継続的に育て、発注のタイミングを逃さずに商談へつなげることができます。

リード獲得(ホワイトペーパー、カタログなど)

リード獲得とは、サイトを訪れたユーザーの連絡先を取得し、後からアプローチできる状態にすることです。製造業では検討期間が長いため、一度の訪問だけで決定されるケースは少なく、メールアドレスなどの情報をもとに接点を持ち続ける仕組みが欠かせません。その入口として効果的なのが、ホワイトペーパーやカタログのダウンロードです。

ホワイトペーパーは、技術解説や事例をまとめた資料のことで、「設計段階で注意すべきポイント」「〇〇加工の不良対策まとめ」といった実務に役立つテーマが好まれます。単なる製品紹介ではなく、読み手の業務に寄り添った内容にすることで、専門性と信頼性を印象づけられます。一方で、製品カタログや導入実績資料は、比較検討フェーズの顧客に有効です。これらを組み合わせて用意することで、興味段階の異なるユーザーを幅広く取り込むことができます。

また、リード獲得後の導線設計も重要です。ダウンロード完了ページで関連資料やウェビナー案内を提示したり、資料請求後にお礼メールを送ったりするなど、自然に次の行動につなげる仕組みを作ると成果が安定します。

定期的な接触(メールマーケティング、ウェビナーなど)

リードを獲得したあとは、継続的な接点を通じて関係を深めていくことが大切です。特に製造業の商談は検討期間が長く、半年後、1年後にようやく動き出すことも珍しくありません。その間に「忘れられない仕組み」をつくるのが、メールマーケティングやウェビナーです。

メールマーケティングでは、単なる製品案内ではなく、「業界の最新動向」や「技術ノウハウ」をテーマにした情報発信が効果的です。営業色を抑えた内容の方が読まれやすく、結果的に信頼関係の維持につながります。また、ウェビナーは“今すぐ検討している層”を絞り込むのに向いています。テーマを課題解決型に設定し、専門知識を交えた内容にすることで、参加者を高精度の見込み顧客として再分類できます。

このように、集客後のフェーズでは「情報を届ける」から「関係を続ける」へと発想を変えることが重要です。接点を持ち続けることで、発注のタイミングが来たときに自然と声をかけてもらえる状況をつくることができます。

テクノポートの得意領域

テクノポートでは、製造業に特化したWeb集客支援を行っています。ものづくり企業の商流や技術内容を理解したうえで、単なるアクセス増加ではなく「問い合わせにつながる仕組み」を設計するのが強みです。専門性が高いBtoB領域では、一般的なマーケティング会社では読み取れない“技術の価値”を正しく言語化することが成果を左右します。テクノポートは、技術の理解から戦略立案・実装・改善まで一貫して対応できるパートナーです。

テクノポートのサービス1 SEO全般

製造業SEOの支援実績が豊富で、検索エンジンのアルゴリズム対策だけでなく、業界特有の“検索ニーズ”を把握した構成づくりを得意としています。単にキーワードを詰め込むのではなく、技術的な知識を持った担当者が記事構成やコンテンツ設計を行うため、検索順位と専門性の両立が可能です。検索流入を増やすだけでなく、「検索から問い合わせにつなげる導線」を含めたSEO設計を行っています。

テクノポートのサービス2 リスティング広告

製造業におけるリスティング広告は、一般消費財と違って検索ボリュームが少なく、1クリックの重みが非常に大きい領域です。テクノポートでは、製造業特有の業種キーワード・用途キーワード・課題キーワードを軸にした細かな設計を行い、無駄なクリックを減らしながら確実に顕在層を獲得する運用を得意としています。広告と連動したランディングページ(LP)の改善まで一体的にサポートし、短期間で成果を上げられる仕組みを整えています。

テクノポートのサービス3 AI検索対策(開発中)

ChatGPTやGeminiなど、AIが情報を推薦する時代に向けた「AI検索対策(ARO:AI Recommendation Optimization)」にも取り組んでいます。AIが参照するWeb情報の構造や信頼性を分析し、自社がAIに“推薦される企業”になるための仕組みを開発中です。今後、検索エンジンからAIエージェントへの移行が進む中で、製造業の技術情報をAIが正しく理解・提示できるようにすることを目的としています。

テクノポートのサービス4 ホワイトペーパー制作

技術的なテーマを深く掘り下げたホワイトペーパー制作を得意としています。製造業では、単なる製品カタログよりも「課題理解と技術解決のストーリー」が重視されるため、専門知識とマーケティング視点の両方をもつライターが構成から執筆まで担当します。SEOや広告と連動したリード獲得施策として、テーマ設計・デザイン・フォーム連携まで一括で支援可能です。

テクノポートのサービス5 海外SEO

海外の製造業市場向けに情報を届けたい企業に向けて、英語・多言語対応のSEOも支援しています。単純な翻訳ではなく、現地ユーザーの検索行動や文化的背景を踏まえたキーワード設計を行うことで、海外拠点や販路開拓を狙う企業のWeb集客をサポートします。Googleだけでなく、Bingや地域特化型検索にも対応した最適化が可能です。

テクノポートの実績

株式会社カミナシ 様

https://kaminashi.jp/

現場DXプラットフォーム「カミナシ」シリーズの開発および提供

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ロジスティードソリューションズ株式会社 様

https://sol.logisteed.com/en/global/wms.html

倉庫管理システムをはじめとするロジスティクス向けITソリューションの提供

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株式会社 サンヒル 様

https://bearing.sunhill.co.jp/

ベアリングの設計、製造、販売および複合製品の製造

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AGC株式会社 様

https://agc-electronics.com/en/specialty-glass

車載ディスプレイ用カバーガラス、スマートフォン・タブレット用カバーガラスなど

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株式会社 渡邊製作所 様

https://www.watanabe-lab.co.jp/

機械加工、組み立て、部品調達

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呉英製作所さま事例

株式会社 呉英製作所 様

https://www.goei-dia.co.jp/

切断、穴あけ、研磨用ダイヤモンド、CBN工具、電動工具の製造販売

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株式会社RAISERMOON 様

https://raiser-moon.com/

化学製品研究開発/プロデュース

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株式会社リソー技研 様

https://velbond.com/

超音波はんだ技術を活用した装置開発・製造

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USTRON

USTRON 株式会社 様

https://www.ustron.co.jp/

薄膜・蒸着材料 及び 石英ガラス加工

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まとめ

製造業のWeb集客は、「どんな手法を使うか」だけではなく、「誰に」「どんなタイミングで」届けるかを設計することが成果の分かれ目になります。SEOやリスティング広告のような直接的な施策も、AI検索(ARO)やポータルサイトのような新しい流入経路も、すべては購買フローのどの段階にいるユーザーへアプローチするかで意味が変わります。

まだ情報収集中の層には技術コラムやホワイトペーパーで信頼を築き、検討段階の層には比較資料や事例で選ばれる理由を示し、発注段階の層にはリスティング広告や問い合わせ導線で確実に拾う。さらに、既存接点に対してはメールやウェビナーなどで定期的に思い出してもらう。このように各フェーズをつなぐことで、集客は“点”ではなく“線”になります。

そして、AIの進化や検索行動の変化によって、今後は「AIに推薦される企業」になることも重要になります。信頼性のある情報発信やブランドの一貫性が、これまで以上に成果を左右する時代です。

テクノポートでは、こうした製造業特有の集客構造を理解したうえで、SEO、広告、AI検索、ホワイトペーパーなどを組み合わせ、長期的に成果を生み出す仕組みを支援しています。

この記事の執筆者
永井 満
経歴
・1986年生まれ
・東海地方責任者|テクノポート株式会社
・航空宇宙工学専攻(修士|論文)|日本大学大学院
・元技術者(設計開発)|ボッシュ株式会社
企業紹介系YouTubeの運用|キギョズム
技術紹介系YouTubeの運用|テクパルコ

専門領域
・技術マーケティング
・技術ブランディング
・イノベーションのための思考法

マーケティング研究テーマ
想起から逆算して設計するブランディングモデルの開発
(BBBAMモデル|ビー・ビー・バン・モデル)


セミナー講師実績
 主催:株式会社日本テクノセンター
 テーマ:技術マーケティングの効果的な推進ポイント

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・技術者なしのマーケティングはあり得ない!
・マーケターにも技術的知識が必須に!
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