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英語版サイトのSEO対策と改修で海外からの問い合わせが急増、新規顧客の開拓に成功

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COMPANY PROFILE

会社名
鳴海製陶株式会社
担当者名
企画室 金井 瑶子様
事業内容
洋食器(陶磁器)の企画、開発、製造
サイトURL
https://www.narumi.co.jp/en/home/
導入サービス
海外英語サイト改善
海外SEO対策コンサルティング
英語SEOライティング

高級食器である「ボーンチャイナ」の量産製造に日本で初めて成功した鳴海製陶株式会社は、日本国内はもちろん、海外の有名ホテルやデパートに販路を広げている。また、陶磁器製造で培った技術を応用し、IHやガスコンロのガラストッププレート、遠赤外線暖房機用ヒーターパネルといった産業向け製品も手がける。コロナ禍などで海外現地を訪問するマーケティングが難しくなるなか、Webサイトを通じた海外の新規顧客獲得を目指して、テクノポートのサービスを利用したマーケティング活動を展開している。サービス依頼までの経緯や導入とその効果について、同社企画室の金井 瑶子様にお話しを伺った。

サービス導入前に抱えていた課題と導入背景

Rydges

鳴海製陶社の業務用食器コレクション

御社の事業内容や、サービス依頼前の課題についてお聞かせください。

鳴海製陶は1946年に食器を製造する扶桑金属工業株式会社鳴海製陶所として創業、1950年に鳴海製陶株式会社となりました。1965年に高級食器である「ボーンチャイナ」の量産化に日本で初めて成功しました。

現在は、食器事業部門と産業機材部門の2つを事業の柱としており、食器事業部門はテーブルウェアの企画、製造、販売を、産業機材部門はIHコンロのトッププレートなどに使われる超耐熱結晶ガラス板といったファインセラミックを手がけています。

食器事業部門はボーンチャイナ量産化以降、国内市場だけでなく海外向けに食器を輸出しています。かつては海外のお客様のところまで営業担当が直接訪問して営業していましたが、航空運賃の高騰、2020年に始まったコロナ禍による渡航制限や展示会の縮小によって、そうした営業スタイルは難しくなりました。そのため、オンラインで新規のお客様を獲得できるよう、海外事業のWebマーケティングを強化することにしました。

テクノポートに依頼する以前から英語サイトはありましたが、内容は日本語サイトをそのまま翻訳しただけで、日本語サイトに比べ訪問者数はかなり少ない状況でした。そこで、海外向けにしっかりWebマーケティングを行って問い合わせ数を増やし、最終的に取引先を増やすことを目的として、コンサルティングサービスを依頼することにしました。

Office locations

鳴海製陶社の海外拠点

テクノポートのマーケティングサービスをどうやってお知りになりましたか。また、依頼の決め手はなんでしたか。

海外向けのWebマーケティングができるところを検索サイトで探しました。やりたいと思っていたのは「BtoBの海外Webマーケティング」で、ホテルやレストラン、海外で食器を取り扱っている代理店の新規顧客獲得が目的です。Webマーケティングで探すと、ECをやっているところもあったのですが、BtoBのビジネスのマーケティングを手がけているところということで、テクノポートを見つけました。

テクノポートを含めて4~5社に問い合わせて打ち合わせもしました。打ち合わせの際に、「鳴海製陶の英語版Webサイトにはこういう課題があります。それぞれの課題に対してこういうことをやっていきましょう」という形で非常に明確な提案をいただきました。提案が具体的だったことに加えて、料金体系もサービスパッケージになにが含まれていてそれがいくらで、オプションを付けるといくらとシンプルで分かりやすくてよいと思いました。

「個人的に印象に残っていることは、最初の打ち合わせで当社が扱っているボーンチャイナについて調べてくださっていてその質問をもらったことです。他社も打ち合わせでは事前にいろいろ調べていましたが、ボーンチャイナについて調べてくださっているところはなく、さすが製造業のマーケティングをしている会社だなと感じました」(インタビューより引用)

4~5社から2社に絞り、最終的にテクノポートに依頼することにしました。

企画書

企画提案の内容

サービス導入後の効果

始めにSEO対策中心のご依頼をいただき、いったん終了した後数カ月して二度目はコンバージョンを目指した依頼をいただきました。実施後の効果などをお聞かせください。

コラム流入数_narumi

SEO対策の効果(コラム記事ページからのセッション数の推移)

SEOで対策すべきキーワードは提案の初期段階で洗い出していただいていて、そこからどれを選ぶかという状態でした。マーケティングに関する知識に足りない部分もありましたし、Webに関してもWordPressやプラグインの操作の知識はありましたが、動線設計などの知識はなかったので、具体的に提案していただいて助かりました。どんな質問にもすぐに答えていただいて感謝しています。

SEO対策の期間中(2022年12月~2023年4月)にも、アクセスや問い合わせが増えたかなと思うこともありましたが、明確にSEOの効果と言えるほどのものはありませんでした。それが、半年ほどたったころにSEO対策したブログ記事のアクセスがはっきり増えてきました。具体的には(2024年3月時点における)ブログ記事からのアクセス数は1年前(2023年3月)の10倍以上に増加しました。

コンバージョン獲得を狙った2回目(2023年9月~2024年2月)は、問い合わせフォームやカタログファイルをダウンロードするためのフォームの制作と、それらフォームへの動線を整えるためのレイアウト変更などを行いました。これは短期間で効果が出て、問い合わせ数やカタログダウンロード数が増えました。特にカタログダウンロードの件数は、コンサルティング開始前の約1.5〜2倍に改善しました

また、以前はカタログをダウンロードするためにフォームへの入力は不要だったのですが、お客様情報をフォームに入力してもらうことで、興味を持っていただいた潜在的なお客様がどういう方なのか分かるようになり、当社側からアプローチできるようになりました。

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新規作成したカタログダウンロードページ

実際に、これまでは少額の取引しかなかった地域で、大きな注文を入れてくれる代理店を見つけられた、これまでコンタクト先がなく営業活動ができていなかったホテルグループの連絡先が分かりコンタクトできたという声も上がっています。さらに副次的な効果として、営業担当がお客様や代理店からカタログが欲しいと言われたとき、ファイルサイズが大きいのでメールでは直接送れず、ファイル転送サービスなどを使っていたのが、ダウンロードページのURLを送れば済むようになって営業活動の効率化にもつながったという声を聞いています。

サポートについてご意見、ご感想をお聞かせいただけますか。

Webレイアウトや動線変更の提案をいただいたとき、知らない言葉があったり、どう操作すればいいか分からなかったりということも結構あったのですが、頻繁にメールを送ったにもかかわらず都度すぐにお返事が届いて、スクリーンショットを交えた手順書などもまとめていただいて非常に助かりました。

レイアウトの指示も、ただ「こうした方がいいですよ」と指示されるのではなく、変えることによってこうなりますよ」という説明が添えられていて、私たちとしてはその作業をなぜやるのかを納得しながらできたということも大きいですね。

テクノポートのサービスは、契約期間中はもちろん助けていただけるのですが、契約期間が終わった後も私たちだけで運用できるようにという前提でいろいろと教えていただけますので、社内のマーケティング力を向上させるという側面もあるのかなと感じました。

今後の展望

これまでサービスをご利用いただいてやりきれなかったことや、計画、展望についてお聞かせください。

展示会

海外展示会の様子(2023年5月29日〜6月1日)

2回目のサービス契約中に、Googleアナリティクス4(GA4)の使い方を講義いただいて、探索レポートなどこれまで使ったことのなかった機能についてこういうふうに使えるんだということは分かったのですが、提示されたような、人に対して説明するような見やすい資料に落とし込むことがまだ全然できていないので、分析自体も含めて自分たちでできるようになりたいと考えています。

海外との行き来もコロナ禍以前に戻って、海外展示会への出張も再開しているのですが、以前であれば紙のカタログを大量に現地に送ってたくさん配布していたところが、いまは来場者からデジタルのカタログはないのかと言われてQRコードを渡して終わりというふうに変わってきていると聞きました。商品の紹介の際にはWebサイトの商品ページやデジタルカタログを見せたり、お客様からもこの商品が欲しいというメールが商品ページのスクリーンショットが添えられて送られてきたりするそうなので、これからますますデジタルマーケティングが重要になっていると感じています。