サプライヤー企業 Webサイト制作 Webコンサルティング

ローカルな地域だからこそ、顧客開拓の活路をWebマーケティングで見出す

ピーエヌ機電_Webマーケティング事例

COMPANY PROFILE

会社名
株式会社ピーエヌ機電
担当者名
代表取締役 橋本 進 様
事業内容
鉄・非鉄金属のプレス加工および機械加工
サイトURL
https://www.pn-kiden.co.jp/press-machining/
導入サービス
Webサイトの制作
Webコンサルティング

「長崎というローカルな地域だからこそ、Webを使ったリードに可能性を感じていた」と話すのは、長崎県西彼杵郡にて鉄・非鉄金属のプレス加工および機械加工を行っている株式会社ピーエヌ機電 代表取締役の橋本 進氏。テクノポートにWebサイト制作を依頼したところ、これまで獲得に苦労していた県外ユーザーのリードが飛躍的に増え、今では毎月10件程度のお問い合わせをいただいているとのこと。今回の取材では、地方でのWebマーケティング導入にあたり、抱えていた課題や導入後の成果、運用時のアフターフォローなど、テクノポートが提供するサービス内容について伺った。

事業内容・サービス導入前の課題

まずは御社の事業内容についてお聞かせいただけますか?

弊社は長崎県で鉄・非鉄金属のプレス加工および機械加工を行っている従業員31名の会社です。1999年10月に設立し、今年で創立24年になります。航空機関連の仕事を行っており、「JIS Q 9100」という国際認証を取得しています。

受注の割合としては、プレス加工が6割、機械加工が4割といった比率になっています。プレス加工の代表的な製品は、プラント用モーターの鉄心(コア)です。ロータ、ステータなど、ブランク抜きやスロット加工によって製作する鉄心が、弊社の主力製品になっています。

ピーエヌ機電_Webマーケティング

機械加工においては、航空機のオーバーホールに関する仕事をやっていまして、主な内容は降着装置(ランディングギア)と呼ばれる部品の製作です。降着装置は定期的な交換が必要なのですが、弊社では摺動部分に組み込まれている銅合金製の「ブッシング」を機械加工にて製作しています。

Webサイトの制作を依頼する以前はどのような課題があったのでしょうか?

1番の課題は、営業の専任担当者がいないことでした。営業という部署に専任の担当者がいるのが本来の姿だと思いますが、31名の少数精鋭でやっているため、弊社ではそれができず、新規受注の獲得という大切な仕事がどうしても後まわしになっていました。

県外のお客様についてもなかなか開拓することができず、ほとんどが県内エリアに限定されていたため、新規受注、特に県外ユーザーをどうやって獲得するかというのが課題でした。

-長崎という地域でWebマーケティングを行うにあたり、遠方から引き合いを獲得できるイメージはありましたか?

長崎というローカルな地域だからこそ、Webを使ったリードには非常に可能性を感じていました。実は、私どもの親会社が商社なのですが、以前そこに勤めていた頃にWebサイト制作などのコンテンツ事業に関わっていまして、当時からWebのポテンシャルというものを肌で感じていたんです。

-Webに対して苦手意識を持っている中小製造業は多い印象ですが、そういった点では比較的入りやすかったということですね。

そうなんです。ただ、私以外にはそういった分野に対して明るい社員がいなかったので、非常に苦労しました(笑)

多くのWeb制作会社の中から、テクノポートに決めた要因はなんだったのでしょうか?

元々、別の制作会社でWebマーケティングを検討していたのですが、金額が非常に高額で、弊社の規模には合わないと感じていました。その後、Webで制作会社を色々と探していくなかでテクノポートさんに行きついた経緯です。

はじめにお問い合わせをした際のレスポンスが非常に早く、すぐにアポイントをとって本社のほうへ伺わせてもらうことになりました。実際にお会いしたところ、担当の井上さんのお人柄はもちろん、「製造業×Web」という2つの側面において、技術レベルの高さに感動し、ご依頼することに決めました。

サービス導入後の効果

今回、テクノポートにWebサイト制作を依頼してみて、効果はいかがだったでしょうか?

とても大きな効果を感じています。公開から2年半ほど経ちますが、アクセス件数も順調に伸びていて、これまでに1,000万円程度の受注に繋がっています。県外からのリピートユーザーが増え、将来的な売り上げの蓄積も期待できることが本当にありがたいです。

お問い合わせも、中小企業や大企業、大学など、さまざまなお客様から月に10件程度はいただいています。弊社の技術的な部分をWeb経由で見つけて、ご連絡いただけるというのは非常に嬉しいことですね。

ご依頼後のアフターサポートについてはいかがでしょうか?

非常に助けられています。2ヶ月に一度、定例ミーティングをやっていただいていますが、専門的な立場からのアドバイスなど、私にはない視点で常に新しい施策を提案してくれるので、今ではなくてはならない存在ですね。

今後の展望

最後に、今後の展望をお聞かせいただけますか?

Webマーケティングとは直接関係ありませんが、弊社が行ってきた航空機関連の事業というのは、コロナ禍で最もダメージを受けた業界の一つといわれています。ご多分にもれず、弊社も苦しい状況が続いていますが、ようやく受注が戻ってくる見込みがありまして、そこへ向けて大きく売り上げを伸ばしていきたい考えです。

ピーエヌ機電

Webマーケティングの方面では、引き続き県外ユーザーの獲得に力を入れていきたいと思っています。特に機械加工においては見込み顧客からのお問い合わせや受注も増えてきたので、リピートユーザーを1件ずつ獲得することで、売り上げを積み上げていきたいです。 そのほか、SDGsや脱炭素化、自動化といった、製造業が直面している多くの課題があります。こういったものに取り組んでいくためにも、新しい事業の柱を構築することが会社としての目標です。事業再構築を掲げ、補助金という形で国も後押ししていますので、長期的には大きな投資も考えていきたいですね。

インタビュー取材・記事執筆者:製造業・技術系ライター 森野 真