受託加工業 Webサイト制作 特化した技術を見つけてもらって、依頼が舞い込むWebサイトに生まれ変わった 2023.03.3 COMPANY PROFILE 会社名 新硬クローム工業株式会社 担当者名 代表取締役 新谷 祐司 様 事業内容 工業用硬質クロムめっき加工 サイトURL http://www.shinkoh-cr.co.jp/ 導入サービス Webサイトの制作 「Webサイト公開後に問い合わせが急増した」と語るのは、埼玉県川口市で工業用の硬質めっき加工を行っている新硬クローム工業株式会社 代表取締役の新谷 祐司氏。 テクノポートのWebサイト制作サービスを導入したところ、強みとしている中型〜大型の品物に対する問い合わせが急増しているとのこと。 今回の取材では、同社が抱えていた課題やサービス導入にいたる経緯、また導入後の効果についても詳しく伺った。 事業内容・サービス導入前の課題 まずは御社の事業内容についてお聞かせいただけますか? 弊社は硬質クロームめっき、無電解ニッケルめっきを中心とする工業用の表面処理加工を行っている会社です。めっき加工会社に勤めていた父が独立する形で起業し、今年で創業58年になります。現在の生産体制としては、国内最大級のめっき槽を保有しており、他社では対応が難しい中型〜大型の品物においても幅広い対応が可能です。 事業としては、お客様が持ち込んだ品物に対して表面処理のみを行っているということでしょうか? そうですね、表面処理加工のみに特化しております。業界の中には一貫生産を行っている会社もありますが、機械加工などでモノをつくるにはそれなりの設備を要するため、弊社では自社設備を保有しているお客様にお任せしている形です。 お預かりした品物の上にめっき加工を施し、それをお返しするというシンプルな形式が、現在お受けしているお仕事の大半になります。 代表取締役 新谷 祐司 様 テクノポート株式会社にWebサイト制作を依頼する以前はどのような課題があったのでしょうか? 私自身がもともと12、3年ほど現場仕事をやっていたのですが、ある時期からそこを離れ、専務という立ち位置で営業を行うことになりました。しかし、25名程度という会社の規模から、どうしても1人の社員がこなす仕事の種類が多く、私も営業の仕事をやっている中で、現場の仕事が気になり手を出してしまう事が多くなっていました。(笑) 営業の仕事に対しては、専務という立場で向き合っているつもりでした。でも、このままではお客様からのオーダーや増産体制に対するご相談など、すべての問い合わせに対して満足いただける対応ができないと感じていたんです。 従来のWebサイトは会社案内のパンフレットをベースに作成されたもので、ページに動きがなく、非常にシンプルなものでした。閲覧数が少なく、問い合わせもほとんどない状態でしたので、営業窓口として私の負担を軽減するためにも、リニューアルしたいと考えていました。 サービス導入のきっかけ 今回、数ある制作会社の中からテクノポート株式会社のサービスを導入することに決めた要因はなんだったのでしょうか? 数年前にさかのぼりますが、当時テクノポートが、ある製造業支援の会社と業務提携を結んでいて、そちらの会社を通じてWebサイト制作をご依頼したのがはじまりでした。しかし、私自身そういったWeb施策に対しては苦手意識があり、制作に必要なデータや写真をご提供する段階で、忙しさを理由に対応を滞らせてしまっていました。 結果、そのまま数年が経過してしまい、昨年私の息子が入社したことをきっかけに、データ管理やWebに関する業務を任せることになり、久しぶりにご連絡させていただいた経緯になります。 これだけブランクが空いているにも関わらず、担当の渡部さんからは「ぜひ最後まで完結させましょう」と力強い言葉をいただき、その人柄や粘り強いサポート面に惹かれ、改めてまた一緒にやりたいと感じたのが決め手でした。 サービス導入後の効果 では、実際にテクノポートにWebサイト制作を依頼してみて、効果はいかがでしたか? Webサイトをオープンしてすぐに問い合わせが急増しました。ほぼ毎日、週に5件程度は問い合わせが入り、正直驚きました。 私ども表面処理業界では、各事業者が個々に特化し始めている傾向があり、その特化している部分に対して発注をかけるお客様が増えている印象です。そこで、弊社の強みである「中型〜大型クラスの扱いにくい品物を、比較的短納期で納入する」という部分を全面的にアピールすることになったのですが、すぐにその効果が現れました。 問い合わせ内容を分析すると、やはり比較的サイズが大きく、他社では対応できない品物に関するご相談が格段に多かったんです。弊社が特化している部分を見つけて、ご依頼いただけるのは本当にありがたい限りですね。 今後の展望をお聞かせいただけますか? 公開当初と比較すると、Webサイトからの問い合わせはやや落ち着いてきている印象があり、やはり多少なりとも「更新」していくことが重要だと感じています。 まずは、YouTubeなど身近なSNSをWebサイトに掲載することで、社内情報の発信場所を増やしたいですね。今取り組んでいるめっき事例の情報や自社技術はもちろん、イベントや福利厚生といったシンプルな社内紹介でも良いと思います。継続できることから発信していくことでアットホームな会社だということをアピールし、多方面の方々に弊社を知っていただきたいですね。 今後の展望 最後に 「硬質めっき加工」という比較的ニッチな業界において、お陰様で問い合わせ件数も増え、ありがたいことに日本全国のお客様から発注をいただいています。また、弊社では扱えない毛色の違う問い合わせに対しても、同業者の中で得意なめっき加工業者をご紹介するという動きも見られるようになりました。 コロナ禍の影響や電気料金の高騰など、日本国内の製造業が厳しい状況に置かれているのは変わりませんが、こうした問い合わせ自体が増えることで、微力ながら業界全体の盛り上げという部分にも貢献できればと思っています。 インタビュー取材・記事執筆者:製造業・技術系ライター 森野 真 問合せからの受注率が7〜8割に!低コスト…前の事例 ローカルな地域だからこそ、顧客開拓の活…次の事例