製造業のホームページ制作にかかる費用と相場(外注時)

【執筆者紹介】渡部 仁志
この記事の執筆者
渡部 仁志
会社名:テクノポート株式会社
役職:コンサルティング課、上級ウェブ解析士
執筆テーマ:ホームページの制作に役立つ記事や、Webに関する最新情報など
【経歴】
2013年入社。
ホームページ制作ディレクションやWeb解析の仕事に従事。上級ウェブ解析士の資格を持ち、GA4の活用方法について幅広い知見を持つ。
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こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。ホームページの制作の見積もりを依頼した際に、「なんでこんなに見積もりの金額が違うの?」と思ったことはありませんか?今日はホームページ制作にかかる費用についてです。

まず最初に制作費用には決められた金額はありません。

製造業の加工費と同じで、状況や、要望によって大きく変動します。製造業での仕事をするときと同じだと考えてください。今回は機械加工を発注するときに照らし合わせて解説します。

基本金額:数万円から10万円程度

これは機械加工でいうところの

  • 図面もある。
  • 材料も支給する。
  • 加工内容は汎用でもNCでもできる。
  • 精度もそんなに厳しくない。
  • 急ぎではない。

いわゆる「ただ加工だけしてほしい」という場合です。デザインはテンプレートにはめたものになることも多いですし、制作に必要なテキストなどは、すべて自分で用意する必要があります。とにかく安くやってほしいという場合だと、自分でその分動かないといけないのは、ホームページ制作も製造業も一緒です。

ただ、すべて自分でやれる場合は、この方法でもいいかもしれません。安く依頼できます。

費用プラス要因1:図面がない

加工してほしいものはあるんだけど、図面がなく、図面を書くところからお願いしたい。こういう機能を果たす部品なんだけど・・・

ホームページの制作で言えば、この図面を書く作業は「ディレクション」と言われます。

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ホームページ制作にあたって、

  • 集客をしたい
  • 新規の仕事をとりたい
  • 人が採れるホームページにしたい

などいろいろと要望があるかと思いますが、それに合わせて企画を考える必要があります。制作作業を進めるにあたり、人が動くことになりますので、その分高くなります。専門性の高い業者に頼めば、そ門的な企画を立案してくれるため、高くなる傾向があります。ホームページ内のコンテンツもヒアリングをもとに、制作会社が書いてくれることが多いです。

概算プラス金額:30万円~

費用プラス要因2:外観や精度にこだわりたい

内部の機能部品だとあまり細かく言われることは無いかもしれませんが、外観部品や高い精度など。デザインにこだわる場合、デザイン案を複数出してもらったり、テンプレートではないオリジナルのデザイン要望になる為、その分費用が高くなります。

概算プラス金額:10万円~

費用プラス要因3:さまざまな2次加工もお願いしたい

加工して終わりではなく、その後の2次加工、様々な付属する加工を一貫してお願いする場合です。ホームページでいえばアニメーションを凝ったものにしたいや、EC機能(注1)をつけたい、などいろいろあると思いますが、オプションの内容によって金額はいろいろ変わります。発注した後に、あれもこれもというと、最終的に思いもしなかった金額になりますので、追加したい機能がある場合には、見積もりの段階で内容を伝えておくことをお勧めします。

(注1)EC機能:自社の商品やサービスを、ホームページ上で販売できる機能のこと。単なる注文だけでなく、決済機能までついたものをいう。

概算プラス金額:オプションの内容による

※独自のECのシステムを組み込むとなると、数百万になることもありますのでご注意ください。

費用プラス要因4:納期がない(短い)

いわゆる特急加工費です。急ぎの案件は高めの金額が設定されるのは、製造業もホームページ制作も一緒です。ホームページ制作の場合、基本的には人が動いた時間で計算されることが多いので、エンジニアに無理を強いる分、価格が上がることは覚悟しましょう。

ただし、ゆっくりでいいからと安くなるとは限りませんのでご注意を。

概算プラス金額:設定の納期による

費用変動要因5:手直し、修正、やり直し

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試作のやり直しや、追加工、再加工など、追加で支払いが生じてしまったこともあるのではないでしょうか? ただ、製造業の場合、最初の見積もりの金額で飲むことも多いと思います。それは、実は弊社のようなホームページ制作会社でも同じかもしれません。ただ、最終段階になって、初期の企画から大きくかけ離れた路線変更だったり、OKを出したデザインをやり直しさせたりといった、あまりにも無茶苦茶な要望の場合、追加費用を請求されることもありますので、制作会社をいじめるのはやめましょう。

概算プラス金額:やり直した分だけかかることもある。

変動要因:誰に頼むか

1人でやっている人に頼むか、体制が整っている業者に頼むかで、価格は変わってきます。極端な話、引退後に細々と加工機1つでやっている人に依頼して、とんでもなく外注費が安くなることはありますよね? また、知り合いに頼むと「友達価格」で安くなることもあります。そのあたりは製作物へのこだわりと相談です。

概算変動金額:誰に頼むかによる

いかがだったでしょうか? ホームページ制作を発注する際に参考になれば幸いです。

この記事の執筆者
渡部 仁志
会社名:テクノポート株式会社
役職:コンサルティング課、上級ウェブ解析士
執筆テーマ:ホームページの制作に役立つ記事や、Webに関する最新情報など
【経歴】
2013年入社。
ホームページ制作ディレクションやWeb解析の仕事に従事。上級ウェブ解析士の資格を持ち、GA4の活用方法について幅広い知見を持つ。
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