こんにちは、テクノポートの渡部です。Webマーケティングを進めていく上で、大切なことは、自社の強みを把握することです。ただ、自社の強みと言ってもどこが自社の強みなのかわからないという場合もあると思います。
今回はある有名マーケターの言葉を元に自社の強みをどのように見つけていけばいいのかについて考えたいと思います。
自社の強みが既にある程度分かっているという方は、企業のブランディングが有効ですので、こちらの記事を参考にして下さい。
製造業のための自社の強みを生かした企業ブランドの決め方
この記事の目次
強みを知るには動詞で物事を考える
2021年9月末にあるツイートが2,000件以上のリツイート、15,000以上のいいねがつきました。そのツイートがこちらです。
自分の得意なところで勝負する。
例外はない。さぁ自己分析をしよう。 pic.twitter.com/Z0Y7KHiXmo— さみしょう (@samishow2021) September 25, 2022
これは日曜日の初耳学【公式】の動画の一部をキャプチャーで現代最強のマーケターと言われる森岡毅さんの言葉を一部引用したものです。
森岡毅とは?
森岡 毅は、日本のマーケター、実業家。株式会社刀代表取締役CEO。経営難に陥っていたユニバーサル・スタジオ・ジャパンや丸亀製麺、ネスタリゾート神戸を立て直した人物として知られ、「日本を代表するマーケター」とも称されている。
強みを考える必要性
強みを考えることよりも、自社のマーケティング戦略を考えることが重要視されがちですが、この考え方は自社内で新規事業を始めるときや、自社製品を開発するときにも使える手法なので、ぜひ参考にしてみてください。
強みを動詞で考える方法とは?
個人の強みを考える際に、まずは自分の好きなことについて考えてみます。ただ、好きなことの名詞を並べてみても、ありきたりな内容しか出てこない場合があります。そこでちょっと角度を変えて、「動詞で考える」という自己分析をしてみるのも一つの方法です。
例えば、
「サッカーが好き」
というのは名詞ですが、
「サッカーの作戦を考えるのが好き」
といったように、自分の好きな物事を名詞ではなく、動詞で考えることで、他の人にはない強みを見つけ出すことができます。
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製造業に置き換える
では、この考え方を製造業で強みを考える際にどのように応用すればいいのか、考えたいと思います。さすがに「好き」というだけでは、企業として強みを考える上では難しいといえます。企業としての強みを考える場合は、「好き」を「得意」や「関連の受注が多い」に置き換えるとうまくはまると思います。
ただ、あくまでも動詞で考えるという点は変わらないので、例としては下記のような形です。
- 「板金加工が得意」(名詞)→「板金加工の中で精度を上げるのが得意」(動詞)
- 「切削加工が得意」(名詞)→「切削加工の加工工程を考えるのが得意」(動詞)
- 「プレス加工が得意」(名詞)→「プレス加工のVA提案をするのが得意」(動詞)
- 「めっき加工が得意」(名詞)→「めっき加工の納期が短い受注が多い」(動詞)
このような自社の得意分野を一つ一つ箇条書きにしていきます。例に挙げているように単純な業務内容ではなく、
- その業務内容のどんなところが得意なのか?
- その仕事関連の中で受注量が多い分野はどこなのか?
という細かいところを動詞で考えて強みを洗い出します。
TCLではなくQCD+Sで考える
動画内では自分の強みを考える際に、Thinking(考える力)、Communication(コミュニケーション力)、Leadership(リーダーシップ)の3つに分けて、そこから自分の傾向を探っていくと解説されています。
ただ、製造業の場合、この3つで分けても自社の強みは見えてきにくいので、Qualiy(品質)、Cost(コスト)、Delivery(デリバリー)で分類したほうがうまくいくでしょう。とはいえ、昨今の製造業の場合、どれにも属さないものが出てくるかもしれません。これら3つに加えてService(サービス)を加えて分類していくとどれかには属するでしょう。この4つの中で最も多く挙げられたグループを中心に自社の強みを考えていくと、自社の強みがうまく見つけられると思います。
自社の強みを知ることがWebマーケティングの第一歩
「うちなんかどこにでもある町工場だから」ではなく、それは自社の強みを気づいていないだけです。Webマーケティングで情報発信をする上で、まずは自社の強みを知ることが、第一歩です。これを機に再度考えてみてはいかがでしょうか?