受託加工業 Webサイト制作 Webコンサルティング

自社の強みとターゲットを再定義し、より相性の良い引き合いの獲得に成功

岸本工業-精密樹脂加工

COMPANY PROFILE

会社名
有限会社岸本工業
担当者名
取締役 須藤様
事業内容
樹脂切削加工
サイトURL
https://kishimotokogyo.co.jp/
導入サービス
Webサイトの制作
Webコンサルティング

有限会社岸本工業は、プラスチックを精密かつ安定的に加工する特許技術「精密板加工技術(フルフラット加工)」を武器に、ものづくりの開発現場が抱えている技術課題を共創力で解決することを目指しています。

その技術力はとても高く、2020年のDMG森精機が主催している「第15回切削加工ドリームコンテスト」の試作・テスト加工部品部門において銅賞を獲得するほどの力を持っている、大田区を代表とする加工企業です。

2012年に弊社でWebサイトのリニューアルをお手伝いさせていただきましたが、ターゲットの見直しやスマートフォン対応などを行うために、2020年に2度目のリニューアルのお手伝いをさせていただきました。

リニューアルの効果について

2012年〜2020年半ばまで運用していた前Webサイトでは「アクリルの精密加工」を中心にPRを行い、一時期は「アクリル加工」というキーワードで検索上位表示されていた時期もあり、数多くの問合せ獲得に成功していました。

しかし、当分野へ参入する競合企業が増えてきたことで、他社との差別化が行いづらくなり、自社の強みの再定義やターゲットの見直しを行う必要性に迫られました。

2度目のリニューアルを経た新Webサイトは、樹脂を精密に加工できることだけでなく、それに加え、現場が抱えている課題解決のための提案力を提供価値に加えることで、ターゲットを研究開発・生産技術寄りのユーザへ転換していくことを意識しました。

その結果、SEO対策難易度の非常に高い「治具製作」というキーワードで検索上位表示することに成功し、さまざまな分野の技術開発者から問合せを獲得することに成功しています。

お客様の声:取締役 須藤様

Webサイトリニューアルを弊社へ依頼した理由は?

Webサイトのリニューアルを外注するに当たり、テクノポートさんを選定した理由は2度とも同じなのですが、製造業界に特化したWeb制作会社が探してもほとんどいなかったからです。

2度目のリニューアルの際は、弊社のことをよく理解していてコミュニケーションの取りやすい会社がよかったと考えていたため、他社との比較検討(相見積もり)は一切行いませんでした。

2度目のリニューアルの感想は?

1度目のリニューアルではサービスを使い切れていなかったな、と感じました。2度目のリニューアルでは、アクセスデータが溜まっていたことなどもあり、データをもとにWebマーケティングをより前進させるための、具体的な企画を提案いただけたのがよかったです。また、スマートフォンへの対応にあたり、どのような作り方をしていけばよいのか、といった提案などがあったのもありがたかったです。

それと、リニューアルを行う前にテクノポートさんからサプライチェーンチャレンジに誘っていただき、動画撮影に立ち会うことができたのは、その後Webサイトに掲載する動画を自社内で制作する際に非常に役立つ経験となりました。

また、コミュニケーションの取りやすさに加え、対応スピードが早いことにはいつも助かっています。特に今回のリニューアルでは、海外展示会が突如オンライン開催になってしまったことで、短期間で英語ページも準備する必要が出てしまったのですが、それを超短納期でご対応いただけたのは本当に助かりました。

リニューアル後の効果は?

前回のWebサイトは「アクリル加工」推しだったので、それに関連する引き合いが多かったのですが、リニューアル後は問合せ内容が変わりました。

テーマとしては『原点回帰』で、創業初期に大手メーカーから「●●を□□したい」という図面のない要望からの治具・ユニット製作を多く請け負っていたのですが、自社の強みの再定義を行う中で、それらの知識と経験を研究開発部門や生産技術部門に向けて役立ててもらえるようさらに発展させたい思いもありました。

リニューアルでは事業内容を見直し、事例コンテンツを充実させることを意識したのですが、それの効果により求める引き合いのバリエーションが増えた印象です。具体的には、治具製作案件をはじめ、半導体・エレクトロニクス関連の加工案件、リバースエンジニアリングに近い案件、アクリル加工でも複合的な加工条件が絡む、寸法精度・難易度ともに高い加工などです。

「この図面」ではなく「こういったことができるもの」が構想からできるかといった内容のものも増えました。引き合いの質が変わっただけでなく、数も増えてきていまして、以前に1日4件の問合せが来た時は驚きました。経営コンサルティングをお願いしている先生からも、以前よりもさらによくなったとお褒めの言葉をいただけました。

今後の展開は?

工具関係の技術進歩があって、プラスチックの精密加工を行う会社が増えてきたので、競合との差別化が難しくなってきています。そのため、プラスチックと金属の融合によるモノづくりの提案など、精密加工ができるだけでは困難な、自社の強みが活きる分野へ注力していきたいと考えています。

また、引き続き半導体業界が伸びていくと思われるので、IoTや5Gといった最先端領域に使われる部品やユニット製作などに積極的に挑戦していきたいと考えています。