こんにちは、テクノポートの永井です。
Webサイトを運営するときに最も知りたい情報は「閲覧者が検索したキーワード」ではないでしょうか。
検索されたキーワードがわかれば、SEO対策やコンテンツの具体的な改善に役立ちます。また、想定していなかったキーワードが発見できれば、新しい市場を見つけることもできるでしょう。
今回紹介するSearch Consoleを使えば、Webサイトへの流入キーワードだけではなく、検索結果として表示されたキーワードも知ることができ、Web解析の幅が広がります。
この記事の目次
Search Consoleとは?
Search Console(サーチコンソール)は、Googleが提供しているWebサイト管理ツールの一つです。Googleのアカウントがあれば無料で利用でき、サイトの状態や検索キーワードの調査が可能です。
設定方法や使い方などは弊社渡部の記事をご確認いただき、今回はWebサイトへの検索キーワードの活用方法をご紹介します。
(Googleサーチコンソールって何?何に使うの?)
検索キーワードの調査方法
管理画面の検索パフォーマンスをクリックすると、設定期間に応じた検索キーワードを確認できます。
内容は
- 検索キーワード:検索されたキーワード
- クリック数:実際にクリックされた回数
- 表示回数:検索結果に表示された回数
- CTR:クリック率(クリック回数/表示回数)
- 掲載順位:該当キーワードの検索順位
です。流入したキーワード以外にも、検索結果として表示されたキーワードを知れることが大きなメリットです。
見つけた検索キーワードの2つの活用方法
Search Consoleで得られた検索キーワードには、2つの活用方法があります。
1.想定キーワードのSEO対策の効果測定
2.想定外キーワードから有益な情報を発見
この2つを意識することで、Webサイトのレベルはぐんと上がります。それでは細かく見ていきましょう。
1、想定キーワードのSEO対策の効果測定
Webサイトを制作するときには、ターゲットが検索するキーワードを想定し、そのキーワードに対するSEO対策を行っていると思います。Search Consoleでは、想定したキーワードでSEO対策の効果が出ているのかを「順位」という具体的な数値で見ることができます。
順位がわかることで
- 順位が高い場合(10位以内)は、少量の改善
- 順位が低い場合(10位以下)は、根本的なコンテンツの見直し
など、改善に根拠を持たせることができます。コンテンツを見直すときは、想定キーワードで検索したときに上位表示されるサイトを参考にしましょう。上位5サイトの傾向に合わせて、Webサイトを修正すると上位に上がりやすくなります。
2、想定外キーワードから有益な情報を発見
Search Consoleでは、Webサイトへの流入キーワードだけではなく、検索結果として表示されたキーワードも知ることができます。その中には当初想定していなかったキーワードも含まれていることがあります。それをうまく活用することで、技術の新しい見せ方や新市場の開拓が可能になります。
例として、プラスチックの試作加工を得意とし、磨き加工もできる企業を紹介します。
Search Consoleでキーワードを調査した結果、「実験用アクリル」「アクリル 透明 開発用」などのキーワードが多数ありました。これらは当初想定していなかったキーワードですが、表示回数があまりに多かったために「このキーワードが検索された理由」を検討することになりました。検討の結果、「実験のときに装置の内部を観察したい」というニーズの可能性が出てきました。そこで「可視化」のキーワード対策を行うために、専用ページを追加で作成。結果、研究開発関係からの問い合わせが増加しました。
このように、想定外のキーワードから新しい市場を見つけることもできるのです。
まとめ
Search Consoleを使えば、Webサイトへの流入キーワードだけではなく、検索結果として表示されたキーワードも知ることができます。キーワードを知ることで、SEO対策の有効性の確認や新しい市場の開拓も可能になります。Search Consoleは無料で使えますので、ぜひ試してみてください。
他にもBtoB製造業のWebサイト運営(アクセス分析と改善)手法をまとめた記事がございますので、こちらも参考にしてください。