こんにちは。企業の「技術」と「想い」を伝えるブランディング C-OILING合同会社(シーオイリング合同会社)の大後 裕子(だいご ひろこ)です。
会社のウェブサイトを一新しようとお考えの社長、ならびに担当者の皆さんに1つ質問です。そのウェブサイト、何の目的で作ろうとしていますか?
- 「10年前に作ったままで、古い印象なので」
- 「先代から事業継承したので」
- 「会社のことを知ってもらうために」
このような考えが頭の中で過ぎると思います。
しかしウェブサイトを一新する目的は「新しくすること」ではなく、売り上げにつながる「この会社に頼んでみたい!」というお客様からのお問い合わせが来ることですよね。しかし日々の業務に追われているとこの目的を忘れとにかく完成させることに目が向いしまい、ウェブサイト制作会社へ当初の目的がうまく伝えられずに修正の回数や確認業務がかさんでしまうことになりかねません。
そこで、今回の記事ではあなたの会社の売り上げを上げるというゴールに向かって、やってはいけないポイント3つ、そして必ずやるべきポイント1つをお話ししたいと思います。
この記事の目次
ウェブサイト作りでやってはいけない3つのポイント
①社長の好きなデザインテイストを採用する
サイトの顔となるデザインテイストについて話す時、社長の趣味や直感だけで決めてはいけません。なぜなら社長の言う「かっいい」は果たして売り上げにつながる「かっこいい」なのかを実際にこのページを見るであろう取引先の実務担当者の目にどのように映るのか。この視点を除いて売り上げを上げると言うゴールへは辿り着けないからです。実際に業務を依頼してくる担当者がどのようなデザインテイストを好むのか、どのようなカテゴリーについて読み進めたいと思うのか、デザインテイストは依頼をしてきてくれるお客さんの顔を想像しながら採用しましょう。
②大きな会社を参考にする
会社の戦略としてわかりやすい例をあげます。日本の自動車業界の最王手であるトヨタであれば「特徴は無い、平均的な車」を作ってもその大きな資金源から広告や販売店の多さによって一定の売り上げを確保することが可能です。一方、マツダやダイハツが出す「平均的な車」では大きな売り上げは見込めません。だからこそ商品・見せ方をトータルして差別化していますよね。小さな会社はチャレンジャーとして勝ち上がる方法は、大手を参考にすることではなく、差別化し、その差別化を待ち望んでいた消費者へいかに伝えるかを考え抜くことです。
③低コスト・短納期を全面に出す
この低コスト・短納期をアピールする場合、いっときはお問い合わせが集中するかもしれません。しかし経営計画・事業計画の「ヒト・モノ・カネ」を照らし合わせた時、お金は入ってくるかもしれませんが、実際に作業をする社員に無理を強いる計画になってはいけません。社員が効率よく働ける設備や環境が整っている状態でなければ、有能な人材の離職を招くので十分に注意しましょう。
小さな会社が相見積もりを取られない方法
相見積もりを取られない方法、それはサイトを見ている担当者が「ここなら自分の問題を解決してくれる!」と上司を説得できる材料が揃っていることです。相見積もりを取る原因は、「果たしてこの会社に頼んで本当にベストなのだろうか?」と言う迷いから生まれるものです。そのためにも自社の強みを一番に欲しているお客様像を明確することが、ウェブサイトを構築することが欠かせないのです。
また、会社の持つ様々な想いや技術をクリアに伝えるための方法はこちらの記事でお話ししています。
頼みたくなる企業ブランディング_ホームページ作りのための準備運動
ウェブサイトのゴール設定は会社が安定する効果的な手段
これからウェブサイトを構築しようとしているあなたは、自社の強みを十分に理解し、ライバル会社と相見積もりを取られない差別化ポイントはどこなのか、明確にすることから始めましょう。その際自社だけでは難しい場合は外部の専門家の客観的視点を利用するのも一つの手段です。なぜならこれからのウェブサイトには「ゴールに向けた客観的な視点」が必要だからです。当初のゴール設定を忘ることなく、お客様が頼みたくなるウェブサイトを構築していきましょう。