製造業のエンジニアで、製造業系ライターとして活動している一之瀬です。
コロナ禍の影響で対面での営業が難しくなり、webマーケティングに取り組む製造業が増えています。webマーケティングにはweb広告やSNSマーケテイング、コンテンツマーケティングがあり、自社サイトの認知度向上を目的としてコンテンツマーケティングに取り組む企業が増えています。
コンテンツマーケティングに初めて取り組む際に気になるのは、「費用はどの程度かかるのか?」という点ではないでしょうか?コンテンツマーケティングに必要な費用は外注内容によって異なります。依頼する内容と費用相場について解説します。
この記事の目次
コンテンツマーケティングにかかる外注費用の種類
コンテンツマーケティングにかかる外注費用は、立ち上げタイミングで必要な初期費用と運用をしていく中で定期的に必要になる継続費用に分類できます。
初期費用
コンテンツマーケティングを立ち上げる際には、戦略企画、コンテンツマーケティング用のサイト制作、サイト立ち上げ時に掲載するためのコンテンツ制作、分析用のマーケティングツール導入などが必要です。
これらの項目にかかるのが初期費用です。自社で対応できる場合には外注する必要はありませんが、いずれの項目も専門的な知識や経験が求められます。web制作に精通していないのであれば、立ち上げをスムーズに進めるために、すべて外注するかコンサルティングを受けながら取り組むのがおすすめです。
立ち上げの段階で方向性がずれてしまうと、時間と費用をかけても狙い通りの成果が得られない場合があります。成果に繋げるために、専門家の知恵を借りながら取り組みましょう。
継続費用
コンテンツマーケティングは短期の成果には繋がりにくく、長期的な取り組みが必要です。そのため、コンテンツマーケティングをサポートしてくれる企業に依頼する場合は、月額制での契約が一般的になります。
【月額契約で対応してもらえる項目】
- サイトに掲載するためのコンテンツ(記事・動画)制作
- 広告用のパンフレット
- コンテンツマーケティング用のSNS運用 など
どのような内容を依頼するかによって、必要な費用が異なります。
これらの項目は、コンテンツマーケティングに関する専門的な知識を持った企業に依頼するのがおすすめです。しかし、中には予算が十分確保できない場合もあるでしょう。その場合には戦略立案やサポート部分だけを外部に依頼し、コンテンツ制作やSNSの運用はアドバイスに基づいて自社で取り組むことも可能です。
成果を出したい期間と予算のバランスを取りながら、どのような内容で契約していくのか決めていく必要があります。
コンテンツマーケティングの費用相場
コンテンツマーケティングの費用相場について、1本あたりのコンテンツ制作費とそれを含んだ月額費用の相場について紹介します。はじめに、コンテンツ1本あたりの相場ですが、依頼をしたいコンテンツのボリュームや専門性の高さ、インタビューの有無によって大きく変わります。
1本あたりの単価 | 依頼したいコンテンツの内容 |
---|---|
0.5万円~1万円 | ネットで集めた情報のみで執筆できる |
1万円~3万円 | ネットで集めた情報を元に、不足分をライターが補う |
3万円~5万円 | 特定分野における専門知識が必要 |
5万円以上 | インタビューが必要な場合や難易度が高い専門知識が必要 |
表1.コンテンツ1本あたりの単価
つぎに、月額費用の相場も依頼したい内容により大きく幅があります。コンテンツ制作分に関しては、表1の内容が参考になるでしょう。
月額費用 | 依頼したい内容 |
---|---|
10万円以下 | 運用中のオウンドメディアに掲載するコンテンツ制作のみ |
10万円~30万円 | コンテンツ制作、アクセス解析 |
30万円~50万円 | コンテンツ制作、コンテンツのメンテ、アクセス解析、SNS運用 |
50万円以上 | 上記に加え、メディア全体のSEO対策やアップデート、動画コンテンツの制作など |
表2.コンテンツマーケティングの月額費用
ここで紹介した費用相場は一例であり、専門性が高く専門的な知識を持った人が希少な場合などは、費用が高額になる傾向があります。
コンテンツマーケティングの費用対効果
コンテンツマーケティングに取り組む際には、費用対効果が重要です。どのような点に注意して判断していけばいいかを紹介します。
長期的な視点で考えることが重要
コンテンツマーケティングは、広告などとは異なり短期的に効果が出にくい取り組みです。コンテンツをwebサイトに掲載し、それを検索結果の上位に表示させ、訪問してくれたユーザー候補に見てもらうことで、初めて自社を認知してもらえる可能性があります。
後から振り返ると、取り組んでいる項目が正しかったと判断できても、実際に運用している際には結果が見えにくいため、短期視点での判断は誤ってしまう可能性があります。そこで、施策に取り組み始める時点で数か月程度は継続すると決めてから、取り組むとよいでしょう。
費用対効果を図る際の観点
コンテンツマーケティングの費用対効果を図るためには、まず取り組む目的を明確にする必要があります。目的の例としては、検索順位の上昇、サイトへの新規流入数の増加、サイト滞在率の上昇、問い合わせ率の向上などが挙げられます。
長期目線で考える必要があるため、あらかじめ立てた目標に対してどの程度達成できていれば継続するのかなど、マイルストーンをいくつか明確にしておくことで、撤退の判断がスムーズにできます。
外注内容の最適化
知識がない中でコンテンツマーケティングを外注する場合、コンサルタント会社にすべて任せてしまいたくなりますが、継続する中で知識を身に着け、外注内容の最適化をする必要があります。
コンサルティングとコンテンツ制作をすべて任せていた状態から、少しずつ自社でコンテンツを作るように変更することやコンテンツ制作の方針を変更することも必要な場合があります。
外注内容を最適化するために、任せっぱなしにせず自社でも収集した情報を整理し、工夫を続けることで、費用対効果を高めることができるでしょう。
まとめ
コンテンツマーケティングは、何を目的にするかによって必要な施策が変わってきます。必要な施策が変われば必要な外注内容とその費用が変わってくるため、他社の事例を参考にするだけでなく自社の状況から外注内容を整理することが重要です。
外注費用の相場だけを見ていてもわからないことが多いため、まずは一度専門家に相談してからどうするか考えるのがおすすめです。コンテンツマーケティングを取り入れていきたい方は、テクノポートが協力できるため、ぜひ一度相談してください。