コンテンツマーケティングの運用におけるポイントを解説

【執筆者紹介】一之瀬 隼
この記事の執筆者
一之瀬 隼
現役エンジニア、製造業系ライター
執筆テーマ:標準化、自動車、ロボット、他製造業全般

【経歴】
工学系の大学を卒業後、現職に就職し組み込みシステム開発のエンジニア業務に従事。先行開発、量産開発と並行しながら、技術標準化や海外子会社への技術伝承を通して会社を強くする活動に取り組む。
自動車を軸に材料・生産技術・開発方法など、現役エンジニアとしての視点を文章に落とし込むことを意識しながら、ライター活動を行っている。
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製造業のエンジニアで、製造業系ライターとして活動している一之瀬です。

さまざまな業界でコンテンツマーケティングが注目を集めており、製造業でもコンテンツマーケティングに取り組む企業が増えてきました。一方で、すでに取り組んでいる企業、これから取り組みたいと考えている企業の中には、コンテンツマーケティングの運用について、具体的に取り組むべき項目や失敗しないためにはどうすればいいか知りたい人もいるでしょう。

そこでこの記事では、コンテンツマーケティングの運用において、取り組む必要がある内容や注意点について解説します。コンテンツマーケティングの導入を検討している方や運用に困っている方は、参考にしていただけたらと思います。

コンテンツマーケティングの運用

コンテンツマーケティングとは、有益で説得力のあるコンテンツを発信することでターゲットを引き寄せ、知識を深め、考え方を知ってもらい、自社の顧客として獲得するマーケティング手法です。

コンテンツマーケティングを運用していくためには、以下の項目に取り組む必要があります。それぞれの項目について、具体的な内容や取り組みのポイントを解説します。

  1. 目標(KPO)の設定
  2. 発信するコンテンツの企画
  3. コンテンツの作成、公開、拡散
  4. 効果測定と検証

1.目標(KPI)の設定

コンテンツマーケティングは、取り組み始めてからすぐに契約などの成果に繋がる施策ではないため、目標(KPI)の設定が難しいです。そこで、AIDMAやAISCESなどのフレームワークを用いて、ユーザーの行動段階ごとにKPIの設定をすると効果的です。

AIDMAは、「Attention:認知」「Interest:興味関心」「Desire:欲求」「Memory:記憶」「Action:行動」の頭文字を取ったもので、消費者が商品を知ってから購入するまでのプロセスを示したフレームワークです。

また、AISCEASはインターネット検索を考慮したフレームワークで、「Attention:認知」「Interest:興味・関心」「Search:検索」「Comparison:比較」「Examination:検討」「Action:行動」「Share:共有」の頭文字を取ったものです。

2.発信するコンテンツの企画

KPIの設定ができたら、選定したターゲットとKPIに対して、効果が見込めるコンテンツの企画を行います。コンテンツの企画は一つだけでなく、複数の企画を立案するのが一般的です。

企画段階で失敗してしまうと、コンテンツの作成や作成したコンテンツの拡散に時間と費用をかけてもKPIの達成には繋がりません。自社単独では、コンテンツの企画に関するノウハウがない場合には、外部の専門家に依頼することが効果的です。失敗のリスクを大きく減らせる可能性があります。

3.コンテンツの作成、公開、拡散

発信するコンテンツの企画が完成したら、自社内もしくは外注によりコンテンツの作成を行います。代表的なコンテンツとしては文章、動画、画像、イラストなどが挙げられます。これらを複数組み合わせたコンテンツも効果的です。

検索エンジン最適化(SEO)を考慮したコンテンツの作成を行うことで、自社を知らない見込み顧客にコンテンツを届けられる可能性があります。また、自社のSNSアカウントなどで拡散を行うことで、多くのユーザーにコンテンツを見てもらえるでしょう。

4.効果測定と検証

作成したコンテンツに対する効果測定と検証を行います。あらかじめ設定したKPIに対して、実際の状況がどうなっているのかを定量的に検証することが重要です。

AIDMAやAISCEASの観点でKPIを設定していれば、それぞれのステップごとに検証を行うことで、ボトルネックとなっている箇所やうまくいっている箇所を明確にできます。その結果をもとに、コンテンツの見直しや新たなコンテンツの企画に繋げられます。

コンテンツマーケティング運用時の課題と運用会社

実際にコンテンツマーケティングの運用を始めると、さまざまな課題が生じます。生じた課題を解決するためには、運用会社に相談をするのがおすすめです。

コンテンツマーケティング運用時の課題

コンテンツマーケティング運用における課題として代表的なものに、コンテンツ制作をする際の社内リソーセス不足や効果的な戦略の欠如、予算の制約、効果測定の難しさが挙げられます。

これらの課題はいずれも、外部のコンテンツマーケティング運用会社に協力を依頼することで、解消できる可能性が高くなります。

コンテンツマーケティングの運用会社

コンテンツマーケティングを運用会社と協力して行う場合、運用会社は慎重に選定する必要があります。コンテンツマーケティングを得意とする運用会社の中でも、BtoB向け、海外向け、動画活用などそれぞれ得意分野が異なるからです。

前評判だけで十分な調査をせずに運用会社を決定してしまうと、十分な効果を出せないことがあるため、自社の取り組みたい領域を得意としている運用会社を見つけましょう。

まとめ

コンテンツマーケティングの運用は、KPI設定、コンテンツ企画、コンテンツ作成と拡散、効果測定と検証という流れで進めていきます。それぞれの工程で、重要なポイントを抑えて取り組むことが重要です。

実際にコンテンツマーケティングに取り組むと、社内リソーセス不足や戦略立案、効果測定などに課題が生じることがあります。自社だけでは解決することが難しいため、運用会社など、外部の専門家に相談することをおすすめします。

テクノポートは、製造業向けのコンテンツマーケティングの実績が多数あります。コンテンツマーケティングの運用に関する豊富なノウハウも保有しているため、状況に応じた適切なサポートが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

この記事の執筆者
一之瀬 隼
現役エンジニア、製造業系ライター
執筆テーマ:標準化、自動車、ロボット、他製造業全般

【経歴】
工学系の大学を卒業後、現職に就職し組み込みシステム開発のエンジニア業務に従事。先行開発、量産開発と並行しながら、技術標準化や海外子会社への技術伝承を通して会社を強くする活動に取り組む。
自動車を軸に材料・生産技術・開発方法など、現役エンジニアとしての視点を文章に落とし込むことを意識しながら、ライター活動を行っている。
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