こんにちは、テクノポートの永井です。今回はメーカーのWeb担当者様向けにSEO対策用キーワードの見つけ方を紹介します。
最近、コンテンツマーケティングを取り入れる企業が増えてきました。コンテンツマーケティングは「自社の技術を潜在顧客に知ってもらうためのマーケティング手法」のことです。お客様に対して有益な情報を提供することで、自社の認知度を上げて問い合わせを増やすことが目的になります。
コンテンツマーケティングはお客様の課題(検索キーワード)を想定して、SEO対策を施したコンテンツを増やしていくことが大切です。とはいえ、この検索キーワードを見つけることは意外と大変です。よくある失敗が、手当たり次第にキーワードを入れたコンテンツを作っていくことです。この方法ではアクセスも集まらず、自社の強みを訴求できていないことがほとんどです。
自社にあった適切なキーワードを見つけるためには、ターゲットを理解することが重要ですので、本記事ではターゲットの行動を細分化し、それに合わせたキーワードの見つけ方を紹介していきます。
この記事の目次
キーワードを探す前にターゲットを理解
キーワードは「ターゲットが検索するときに使う言葉」になるため、ターゲットの行動を理解できていないと適切なキーワードを見つけることはできません。
弊社はターゲットを購買フローによって4段階に分け、各段階において検索キーワードを検討するようにしています。
- 情報収集段階:課題を解決する方法を探している
- 購入検討段階:課題を解決できる製品を探している
- 購入比較段階:課題を解決できる製品を比較している
- 購入決定段階:購入する製品を決めている
第1段階:情報収集段階
情報収集段階のユーザーは、課題を解決する方法を探しています。課題が具体的に見えていて、それを解決する方法を探している段階ですので、課題を中心にした幅広いキーワードで検索している可能性があります。
例えば「ボルト、ネジの締め忘れ」「大物 自動搬送」「摩擦 軽減」などがあります。自社の製品で解決できそうな課題を想定して、SEO対策用キーワードの候補としてまとめておきましょう。
第2段階:購入検討段階
購入検討段階のユーザーは、解決できる具体的な製品の情報を探している段階。自社の課題に対する解決策にあたりをつけて、それを解決するための具体的な製品を探しています。そのため、製品名や技術名などのキーワードで検索している可能性があります。
例えば「デジタルトルクレンチ」「触覚センサー」「3Dプリンタ」などになります。
第3段階:購入比較段階
購入比較段階のユーザーは、課題を解決できる製品を比較している段階。製品はある程度絞っていますが、スペックなどで検索してみて漏れがないかを確認するため、「製品名+求める性能」で調べる可能性があります。
例えば「デジタルトルクレンチ 無線」「デジタルトルクレンチ PLC連携」「触覚センサー ロボット用」などになります。
第4段階:購入決定段階
購入検討段階のユーザーはすでに購入品は決まっていて、最後の購入手続きのために具体的な製品名や社名で検索しています。この段階はターゲットではありませんが、ターゲットが購入検討段階のに入る前に自社の製品を知ってもらうことが大切です。
SEO対策キーワードの見つけ方
次にキーワードの見つけ方の紹介です。キーワードの見つけ方は、想定キーワードの洗い出し、Webや競合のサイトで関連キーワードを調査します。最後に、キーワードに優先度をつけてSEO対策キーワードを決めていきます。
ターゲットの購買段階ごとに想定キーワードを洗い出し
まずはターゲットが検索するであろうキーワードを想定して、大まかな洗い出しを行います。洗い出し方はなんでも大丈夫です。マインドマップなどを使って関連するキーワードをまとめていくと、洗い出しやすくなります。
ここで洗い出したキーワードがキーワード調査のベースになりますので、できる限り多くキーワードを出してください。一人ではなく複数人で洗い出しを行うことで、より多くのキーワードを出すことができます。
図 マインドマップ
Webを使って関連キーワードを調査
次に、Webを使って関連キーワードの調査を行います。関連キーワードの調査は、想定していなかったキーワードの洗い出しとターゲットが何を求めているのかを予想するために行います。
Webサイトは下記を使えば十分です。
検索エンジン(Googleやヤフーのサジェストキーワード)
ラッコキーワード:https://related-keywords.com/
キーワードプランナーの関連キーワード 使い方:https://marketing.techport.co.jp/archives/23889
Googleのサーチコンソール 使い方:https://marketing.techport.co.jp/archives/24291
用途開発を想定しているときは、技術名などでも検索をしてみたり、CINIIやJ-GLOBALなどで論文を調べてみるのもいいと思います。
サジェストキーワード
競合のサイトを調査
次に競合サイトを確認します。競合サイトが行っているキーワード対策は必ず行ったほうがいいので、よくチェックしましょう。具体的なチェック方法はありませんが、ページ全体を読み対策しているキーワードを予想しましょう。見るところはページのタイトルと見出しです。
また、 想定したキーワードで実際に検索してみて、競合がどのような見出しで出てくるかも確認するといいでしょう。
キーワードに優先順をつける
最後に、洗い出したキーワードに優先順位をつけていきます。つけ方は下記の3要素のバランスを見て行いましょう。
- 検索キーワードの需要が多い(キーワードプランナーで確認)
- 自社とマッチングする可能性が高い(自社との親和性)
- SEO対策がしやすいもの(競合調査で判断)
アクセス数を増やすためには、検索需要が多いほうがいいのですが、検索需要が多いと競合数も多くなり、SEO対策が難しくなります。また、検索キーワードも抽象化しやすいため、自社との親和性がなくなってしまいます。そのため、これら3つのバランスを考慮してキーワードを選んでいってください。
キーワードを選ぶときのポイント
ビッグキーワードとスモールキーワード両方を選ぶ
ビッグキーワードは検索需要が多いキーワードのことで、SEO対策はかなり難しくなります。ビッグキーワードはSEO対策しても上位表示されない可能性が高いため、敬遠されがちです。しかし上位表示されたときのアクセス数はかなり多くなるので、諦めずにビッグキーワードも狙っていきましょう。
スモールキーワードは検索需要は少ないのですが、自社との親和性が高いキーワードになります。アクセスは多くなりませんが、SEO対策しやすく、問い合わせにも繋がりやすいメリットがあります。
例えば、
- デジタルトルクレンチ(検索需要1,900件/月) → ビッグキーワード
- ボルト 締め忘れ防止(検索需要30件/月) → スモールキーワード
ビッグキーワードは上位表示に時間がかかりますが、スモールキーワードは比較的早く表示されるようになります。問い合わせを増やすためには、スモールキーワードを軸にして、ビックキーワードを数個対策するとバランスよく対策ができるようになります。
事例と紐づけできるキーワードを選ぶ
事例をそのままスモールキーワードのSEO対策コンテンツにすることをおすすめしています。事例はお客様の個別の課題解決をした実績になるため、自社との親和性も非常に高く、訴求力も上がります。事例を書くときはタイトルや見出しに課題例などを入れることで、自然とスモールキワードのSEO対策ができますので、事例を作り際はその辺りを意識して作るといいでしょう。
例:お客様の声:https://www.adrec-jp.com/voice
まとめ
キーワードの見つけ方は、想定キーワードの洗い出し、Webや競合のサイトで関連キーワードを調査します。最後に、キーワードに優先度をつけてSEO対策キーワードを決めていきます。そのためには、まずはターゲットの行動を理解ことから始めてください。ターゲットを理解した上で、キーワードの洗い出しを行うことで、適切なキーワードを見つけやすくなります。
SEO対策に関するさらに詳しい情報は下記の記事で紹介しています。SEO対策・完全ガイド(BtoB製造業・メーカー向け)
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