LinkedInを使った海外向けBtoBマーケティングの手法5選

【執筆者紹介】稲垣 達也
この記事の執筆者
稲垣 達也
【経歴】
テクノポート株式会社「海外Webマーケティング」サービスの責任者
名古屋工業大学大学院 電気機械工学専攻 博士前期課程卒業
同大学 機械工学科卒業

【保有資格】
TOEIC L&R:990/990、英検一級:合格、TOEFL iBT:108/120
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テクノポート株式会社の稲垣です。
BtoB企業向けの「海外向けWebマーケティング」サービスの責任者を務めています。

この記事では、プロフェッショナル向けのSNSとして知られている「LinkedIn」のマーケティング目的での使い方を紹介します。
特に海外向けのマーケティングを行う際に、参考になる情報かと思います。

(本記事の内容は、新しい情報や知見が入り次第、随時アップデートしていく予定です)

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LinkedInの基礎データ(2024年最新)

まずLinkedInの基礎データを紹介します。

LinkedInのユーザー数の推移(全世界)

以下のグラフは全世界のLinkedInのユーザー数の推移を表したデータです。

annual linkedin users
出典:LinkedIn Usage and Revenue Statistics (2024) – Business of Apps

グラフからわかるように、一貫してユーザー数は増え続けています。

LinkedInのユーザー数の推移(国別、2024年4月時点)

こちらのグラフは、国別のLinkedInユーザー数を表したグラフです。

no. of linkedin users
出典:Leading countries based on LinkedIn audience size as of April 2024

1位のアメリカが圧倒的に多く、そのあとは人口の多い国(例:インド、ブラジル、中国、インドネシア)や、ヨーロッパ諸国(例:イギリス、フランス、イタリア、スペイン)が並んでいることがわかります。

LinkedInのユーザー数・使用率の推移(日本)

最後に日本のLinkedInユーザー数とLinkedInの使用率(LinkedInユーザー数/総人口)の推移を紹介します。

linkedin users in japan_ver.3
データ引用元:
Social Media users in Japan – 2024 | NapoleonCat
統計局ホームページ/人口推計/人口推計(2023年(令和5年)10月1日現在)‐全国:年齢(各歳)、男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級)、男女別人口‐

グラフからわかるように、日本でも徐々にLinkedInを使うユーザーが増えていることがわかります。ちなみに、LinkedInユーザー数が最も多いアメリカにおいて、LinkedInの使用率は約67%です。

以下のグラフは、日本のLinkedInユーザーの年齢の内訳を示したグラフです。

lnkedin user age bracket
出典:Social Media users in Japan – 2024 | NapoleonCat

日本においては、2/3以上のユーザーが34歳以下で、若い世代を中心に利用が拡大していることが示唆されます。世界的にも利用者は増加しているため、日本でも今後若い世代を中心に利用者が拡大していくことが予想されます。

LinkedInの活用方法(BtoBマーケティング向け)

弊社で調査した限り、BtoBマーケティングにおいてLinkedInが使用されるパターンとして、以下の3つが考えられます。

  1. コンテンツマーケティング
  2. LinkedIn広告
  3. ダイレクトメッセージ

以下で、順番に解説します。

コンテンツマーケティング

他のSNSと同様に、LinkedInにおいても投稿をポストする機能があります。その機能を使用して有益なコンテンツを見込み顧客に向けて継続的に発信し、ブランド認知の拡大を図ります。コンテンツをシェアする方法は複数あります。

通常の投稿機能

以下のように、通常の投稿機能を使うことで、自社の投稿を不特定多数のユーザーに公開できます。

linkedin post

他のSNSと同様に、投稿にリンクを追加したり、動画形式で投稿したりすることも可能です。

LinkedIn内での記事投稿

以下のようにLinkedIn内で自社のコンテンツ(記事ページ)を作成し、投稿することもできます。

linkedin article

公開したページはLinkedIn内だけでなく、Googleやbingの検索エンジンの結果としても表示されるため、LinkedInをコンテンツ投稿用のプラットフォームとしても活用できます。

LinkedIn広告

次にLinkedInの広告機能を使う方法です。広告掲載媒体としてLinkedInを使うメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

  • LinkedInのプロファイル情報(例:企業名、業界、職種)を使ってターゲティングできる
  • 仕事目的で使用するユーザーが他のSNSよりも多い(仕事に関わる情報が登録されている)

デメリット

  • 広告単価が他の広告媒体より高い(海外向けに配信する場合)
  • 地域や企業によりリーチできるユーザーが少ない場合がある

特にターゲティングのオプションは、以下のようなかなり細かい情報を用いて設定することができます。

linkedin targeting option

LinkedIn広告の種類

広告の種類は、他のSNSと大きく変わらない印象です。出稿形式としてよく用いられるものに、以下の「シングル画像広告」があります。

single image ads
画像をクリックすると、リンク先のWebサイトに遷移する広告です。

またリード情報の獲得を目的とした「ドキュメント広告」という広告もあります。以下の広告の “Download” ボタンをクリックすると、フォームが表示されます。

LinkedIn ads 1

document ads_2

フォームには、LinkedIn上ですでに登録された情報がデフォルトで入力されており、それ以外に必要な情報を入力すると所望のドキュメントがダウンロードできます。
LinkedIn広告の使い方や、ポイントについては別の記事で詳しく解説予定です。

ダイレクトメッセージ

最後は、LinkedInで見込み顧客に直接メッセージを送る方法です。進め方は以下のようなイメージです。

  1. 見込み顧客の企業リストを作成する(例:ChatGPTを使用する)
  2. 作成した企業リストの企業をLinkedInで検索する
  3. 各企業の”People”から自社の製品/サービスに興味を持ってもらえそうな役職の人物を探す
  4. 個別にメッセージを送る

例えば企業名として”Apple”と検索すると、Appleの従業員がリスト形式で表示されます。

people in apple on linkedin

LinkedInには「つながりの度合い」という指標があり、各人物に1次、2次、3次というつながりの度合いが表示されます。(上記の画像における名前の横に表示されている “2nd” がそれに当たります)
なお、メッセージが送れる(つながりのリクエストを送信できる)ユーザーは、3次のつながりまでになるため、ネットワークを広げておくとメッセージが送れるユーザーの数も増えます。

まとめ

BtoBマーケティング目的でのLinkedInの代表的な使い方を3つ紹介しました。
当初は採用目的で使用されることが多かったLinkedInですが、現在では海外向けのマーケティングツールとして一般的に活用されています。今回の記事の内容が、少しでもお役に立てば幸いです。

弊社(テクノポート株式会社)では、BtoB企業向けに「海外向けWebマーケティング」を支援しています。
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この記事の執筆者
稲垣 達也
【経歴】
テクノポート株式会社「海外Webマーケティング」サービスの責任者
名古屋工業大学大学院 電気機械工学専攻 博士前期課程卒業
同大学 機械工学科卒業

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