外国語ホームページ制作のポイントと制作事例集

【執筆者紹介】徳山 正康
この記事の執筆者
徳山 正康
テクノポート株式会社 代表取締役

製造業専門のWebマーケティング事業と技術ライティング事業を手がけるテクノポートの代表を務める。「技術マーケティングで日本の製造業に追い風を」を経営理念に、これまでに数名の町工場から東証プライム市場に上場しているメーカーまで、累計1,000社を超える製造業を支援し、数多くの企業の経営革新を実現。

グロービス経営大学院(MBA)卒業、(社)日本ファミリービジネスアドバイザー協会 フェロー、(社)Reboot 理事、(社)Glocal Solutions Japan 認定専門家

【寄稿実績】
間違いだらけの製造業デジタルマーケティング(MONOist)
精密板金企業が「Webでの引き合い」を売上につなげることができた、たった一つの理由(ビジネス+IT)
製造業のSEO対策を基礎から解説、「加工事例」が超重要なワケとは(ビジネス+IT)
製造業の「技術マーケティング」戦略、事例で読み解く自社技術の可能性を広げる方法(ビジネス+IT)
徳山 正康 が執筆した他の記事をみる

テクノポートの徳山です。ここ最近、外国語ホームページを作る会社が増えてきました。外国語ホームページを制作する目的は様々ですが、会社紹介を目的としたものから、新規顧客獲得を目的としたものまで、三者三様です。今回は外国語ホームページを制作する際に気を付けていただきたいポイントなどをご紹介します。

【2024年最新】調査レポートのご案内
BtoB企業の
海外向けマーケティングに関する
実態調査
資料イメージ

【調査期間】 2024年1月22日〜1月23日
レポートの詳細はこちら


外国語ホームページをなぜ作るのか

一昔前までは海外企業との取引を行う上で自社のホームページが外国語対応できてないと不都合があったため取り敢えず制作していた、というケースが多かったと思います。新規顧客の獲得が目的というよりは会社紹介的な意味合いが強かったのではないでしょうか。

しかし、最近は外国語ホームページの開設に加え、海外言語SEOやリスティング広告の活用などにより、国内にいながら海外企業からの引合を獲得することのできる手段として期待されるようになってきました。

外国語ホームページならではの気をつけること

海外言語でのSEOはハードルが高いので、リスティングがおすすめ

下記データのように、中国を除きほとんどの国で日本と同じように検索エンジンは「Google」が利用されています。(2023年9月時点)

Search Engine Market Share Worldwide

参照:Search Engine Market Share Worldwide | Statcounter Global Stats

日本語と同じようにGoogleでのSEO対策さえできれば海外ユーザからのアクセスが獲得できるのですが、問題はその難易度にあります。最近では位置情報も検索順位に大きな影響を与えているため、自国のWebサイトが検索に引っかかりやすいのが実情です。

ですので、個人的には海外言語SEOで多大な労力を使うよりも、リスティング広告を使うことをオススメしています。リスティング広告であれば低額の予算から始められ、即効性が期待できます。

ドメインやサーバに注意を払う

利用するドメインの種類についてですが、ターゲットとする国が決まっているのであれば、ドメインはその国のドメインを使うと検索で引っかかりやすくなります。日本であれば.jp、アメリカであれば.us、中国であれば.chです。ターゲット国が決まっていなければ.comが無難です。ゆえに海外ユーザをターゲットとしているのに.jpを使うのはナンセンスとなります。

次にサーバですが、サイトの表示速度が検索エンジンの評価に繋がるため、サーバは物理的にターゲット国の近くにあった方が表示速度が上がるため有利と言われています。スペックやセキュリティの評価など、海外サーバだと評価するのが難しく難易度は高いですが、表示速度を気にされる人はご自身で最適なサーバを探してみてはいかがでしょうか。

翻訳は必ずネイティブチェックを入れる

自社ホームページの問合せフォームから中国企業の営業メールを受け取ったことがある方も多いと思いますが、日本語が滅茶苦茶なことが多いですよね。あれを見るといつも呆れてしまいますが、同じように自社の外国語ホームページもネイティブな翻訳をしないと、現地の人にとって読みづらいものになってしまいます。

よって、翻訳を依頼する際は必ずネイティブチェックを入れられる翻訳者(できればターゲット国に住んでいる、長いこと住んでいた方)が望ましいです。翻訳の発注はクラウドソーシングを使い、行うことをオススメしますが、翻訳文の品質を見極められない方は、

  • 翻訳者の過去の実績
  • ネイティブチェックは別の人がやるかどうか
  • 更にはネイティブチェックする人のプロフィール など

翻訳者を慎重に見極める必要があります。

外国語ホームページ制作事例集

弊社で制作をお手伝いさせていただいた外国語ホームページをいくつかご紹介いたします。

鈴民精密工業所さま

工業ミシン用刃物の販売に特化した英語ホームページの制作事例です。リスティング広告の活用により、多い月は10件以上の問合せが海外から入ってきています。テストマーケティング段階からお手伝いしていますが、様々な地域(国)に広告を打った結果、当初ターゲットとして想定していなかったインドが有力であることが判明し、現在ではメインターゲットに据えています。

小林工具製作所さま

鍛造技術、工具製造技術をアピールするために英語ホームページを制作した事例です。ターゲットはイギリスをはじめとしたヨーロッパ圏内です。ドイツ企業がターゲットとしている市場へメイドインジャパンの品質で挑戦中です。

岐阜精器工業さま

最近主流になりつつある「USB TypeC」を製造するためのプレス加工技術をPRするために英語ホームページを制作した事例です。ターゲットがかなりニッチだったため、問合せは少数でしたが、リスティング広告は使わずに海外言語SEOだけで頑張った事例です。

上述したように、日本語ホームページと違い外国語ホームページならではの気をつけるポイントは多くあります。制作を外注する際は、海外市場の調査、翻訳の手配、外国語ページの制作まで、一通り実績のある制作会社に頼むことがおススメです。

弊社(テクノポート株式会社)では、BtoB企業向けに「海外向けWebマーケティング」を支援しています。
壁打ち相談会(30分)」にてお客様の課題に合わせて、適切な施策をご提案をいたします。ぜひお気軽にお問合せください。

【2024年最新】調査レポートのご案内
BtoB企業の
海外向けマーケティングに関する
実態調査
資料イメージ

【調査期間】 2024年1月22日〜1月23日
レポートの詳細はこちら


この記事の執筆者
徳山 正康
テクノポート株式会社 代表取締役

製造業専門のWebマーケティング事業と技術ライティング事業を手がけるテクノポートの代表を務める。「技術マーケティングで日本の製造業に追い風を」を経営理念に、これまでに数名の町工場から東証プライム市場に上場しているメーカーまで、累計1,000社を超える製造業を支援し、数多くの企業の経営革新を実現。

グロービス経営大学院(MBA)卒業、(社)日本ファミリービジネスアドバイザー協会 フェロー、(社)Reboot 理事、(社)Glocal Solutions Japan 認定専門家

【寄稿実績】
間違いだらけの製造業デジタルマーケティング(MONOist)
精密板金企業が「Webでの引き合い」を売上につなげることができた、たった一つの理由(ビジネス+IT)
製造業のSEO対策を基礎から解説、「加工事例」が超重要なワケとは(ビジネス+IT)
製造業の「技術マーケティング」戦略、事例で読み解く自社技術の可能性を広げる方法(ビジネス+IT)
徳山 正康 が執筆した他の記事をみる

関連記事