中小企業専門の弁理士の亀山です。よくある相談事例の1つに「ECショップで自社模倣品が売られています!」があります。今回は、ECショップで模倣品を見つけたときの手順について、楽天を例に説明したいと思います。
この記事の目次
楽天に申し出よう!
楽天の問い合わせページを開き「権利侵害に関する通知」をクリックすると、入力フォームが出てきます。
入力フォームに入力してみよう!
入力する項目としては、
- 申出人の情報
- 侵害されている申出人の権利の内容
- 模倣品を販売しているURL
- 侵害理由詳細
- 侵害理由コメント
があります。
(1)申出人の情報
氏名、勤め先、運営する楽天サイト名、連絡先 等を記入します。
(2)侵害されている申出人の権利の内容
「商標権・著作権・特許権・意匠権」のうちいずれか1つを選びます。
(3)模倣品を販売しているURL
そのまんまですね。URLをコピーペーストすればOKです。
(4)侵害理由詳細
「偽造品・商標無断使用・画像無断使用・その他」のうちいずれか1つを選びます。
(5)侵害理由コメント
「〇〇商店が販売する商品は、・・・なので、〇〇権侵害です」といった趣旨の文章を記載します。ここは、法律の知識が必要なため、弁理士や弁護士等の知的財産の専門家に依頼したほうが良いと思います。
入力の前に準備しておきたいこと
(1) 見つけたら証拠を押さえよう
申し出には、申し出の根拠が必要です。そのため、申し出に必要な証拠を押さえる必要があります。証拠としては、模倣品の販売サイトを特定できる情報、模倣品の特定できる情報、会社の特定できる情報があります。
具体的には、URLを記録しておくこと、併せて、販売サイト、模倣品や会社情報の画面をスクリーンショットで保存しておくとよいです。
(2)出願中ではなく、権利を取得しておきましょう
楽天の「権利侵害に関する通知」からの申し出では、「出願中」では不十分のようです(2021/6/8時点)。このため、楽天の「権利侵害に関する通知」からの申し出の際には、早期審査を活用して、権利化を進めましょう。