テクノポートの井上です。最近、企業で動画をWebサイトにも活用したいという相談を多くいただきます。以前と比べ、インターネットの通信速度も格段に早くなり、スマホでも動画がストレス無く見られるようになったこと、また、簡易的に動画を作れるようになったなど、さまざまな要因で企業の動画活用が加速しています。
今回はその動画をWebサイトに活用するメリットや手法について紹介します。
この記事の目次
Webサイトに動画を使用するメリットとは?
Webサイトに動画を活用することのメリットは大きく3つ挙げられます。
文字で伝えるより短時間で多くの情報が伝わる
Forrester ResearchのJames McQuivey博士によると、1分間の動画は一般的なWebページの3600ページ分の情報量と言われています。とてつもない数字です。
視覚に訴えかけられるため印象に残りやすい
メラビアンの法則というものがあります。1971年にアメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが提唱した法則です。「人がコミュニケーションをとる時に、どんな情報に基づいて印象が決定されるのか」を検証し、その割合を示しています。
- 視覚情報 55%
- 聴覚情報 38%
- 言語情報 7%
視覚と聴覚で93%を占めており、印象決定に大きく影響していると言われています。
滞在時間が増えSEO的にもプラスと言われている
動画自体をWebサイトに埋め込むことはプラス要因にはなりません。しかし、動画をWebサイトに埋め込むことで、ユーザーの滞在時間が延びます。直帰率が改善されれば、Googleから「有益なコンテンツを提供しているページ」と評価される可能性は十分にあります。
Webサイトで動画を使用するデメリットとは?
デメリットは以下の内容が主に挙げられます。
使い方によってはサイト表示スピードを落とす
動画は容量が多くそのまま掲載して自動再生をすると、Webサイトの表示スピードが大きく落ちます。表示スピードが遅くなることはSEO的にも悪影響です。
質の良い動画作成には時間やコストがかかる
質の良い動画を作ろうと思うと外注せざるを得ず、その場合内容によりけりですが数十万から数百万と費用がかかり、企画構成には時間を要します。
飛ばし読みができない
本のように目次があって、部分的に情報収集することができません。見出しなどを作ることはできますが、文章と比べると使いづらさがあります。
動画のホームページ上での使い方
動画をWebサイトで使う上で必ず考えたほうが良い点は、何のために使うかです。単純にWebサイトに掲載されている内容を動画に変えただけでは意味がありません。ユーザーにとって動画のほうが良い理由を見つけ活用します。
下記にいくつか例を挙げます。製品紹介や使い方動画に関しては手法や特徴を伝えることを目的としているため、伝わりやすさが上がります。自動再生で動的なサイトに変化させ会社を印象付けるための活用方法もあります。
製品紹介動画
例:株式会社アドレック https://www.adrec-jp.com/
使い方動画
例:アルビテクノロジー株式会社 https://www.albitech.co.jp/youtube/
TOPページの背景動画として活用
例:有限会社鳴滝工業 http://naru-taki.com/
ページの動的なコンテンツとして利用
例:株式会社xtia https://xtia.co.jp/applications
効果的な尺の長さってどれくらい?
大手マーケティング企業の「HubSpot社」の調査によると、最適な動画の尺について以下のように記載しています。
- Twitter:45秒
- Facebook:45秒~1分
- Instagram:30秒
- Youtube:2~3分
Webサイトの場合、サービスや商材をより深く理解したいという目的から長尺の動画でも見られる傾向があります。そうは言っても、単純に長いだけの動画では飽きられてしまうため、ユーザーの目的に合わせた有益な情報を用意する必要があります。
動画の挿入方法について
ホームページ制作で動画を追加する方法は2つあります。
- Youtubeなどの外部プラットフォームからタグを持ってきて貼り付ける
- <video>タグを用いて直接サーバー内の動画を貼り付ける
Youtubeなどの外部からの閲覧も期待できるため、製品説明や使い方動画はYoutubeからのタグがおすすめです。背景動画や自動再生などはサーバーに直接アップするほうが良いかと思います。その際にはデータ容量などの調整も必要です。
Webサイトでの動画の活用方法について紹介しました。Webサイト作りの参考にしていただければ幸いです。