今回は製造業のWebサイトのコンテンツ制作のポイントについてです。
対策するSEOキーワードが決まったら、自社の強みを整理し競合分析を行うことで、Webサイトのコンテンツを作り込んでいきます。ところが「自社の強み」を整理する際に多くのお客様が「うちには強みなんかないよ」と謙遜されます。
長年下請けを行っている と、自社の強みが分からなくなる事がよくあります。しかし、自社では大したことないと思い込んでいたが、他社が見ると優れている技術力やサービス力といった経営資源が必ず存在します。ここでは「自社の強みをあぶり出す方法」と「コンテンツを作る上で押さえておきたい考え方」について書いていきたいと思います。
この記事の目次
自社の強みを見つけるための3つの方法
弊社では、Webサイトでアピールする自社の強みを見つけ出す方法として、主に下記3つの方法を使っています。
方法1 顧客に聞く
自社の強みを見出すには第三者の意見を聞くのが一番です。しかし、御社のことを何も知らない人に聞いても良い情報を得られるとは思えません。そこで、御社と取引をしている顧客に聞いてみることで、客観的な御社の強みを知ることができます。
特定の一社に集中的にヒアリングするのも良いですし、不特定多数の顧客にアンケートを取るのも良いと思います。
方法2 他社サイトを見て発想する
競合他社のWebサイトを何社か閲覧し「ここならうちの会社の方が勝っている」というポイントを挙げていきます。ここでは具体的な数値や事例で競合他社とどの程度の差別化要素があるかを語れるとベストです。
方法3 過去の仕事をセグメント分析する
自社の実績をベースにセグメンテーションを行い、強みを見出す方法です。自社で経験のある加工方法、材質、業種などを洗い出し、セグメント分析を行う中で、経験値の高い分野を見出していきます。 そして、その経験値を強みとしてWEBサイト上でPRする方法です。
下記のような表を使って整理すると良いでしょう。
誰に対しての強みなのかを念頭に置き、ハートに響くコンテンツを作る
上記のような方法によって強みを見つけていく訳ですが、この強みをコンテンツ化する際には留意点があります。留意点をクリアできているか確かめるために、2つの質問をさせて頂きたいと思います。
①アピールしようと思っている強みは誰に対しての強みですか?
ターゲット顧客の顔を思い浮かべながら「誰にとっての強みなのか」を常に頭に置いて考えてください。そして、具体的な言葉や数値で相手のメリットを語れるようなコンテンツを作る必要があります。
3C分析の回にも書きましたが、顧客によって自社がアピールすべき強みも変わってきます。ですので、ターゲット顧客が誰なのかを念頭に置いて考えていかないと、魅力のないコンテンツを作ってしまうことになります。
②強みを表現する際に抽象的な表現になりすぎていないでしょうか?
Webサイトのキャッチコピーを見ていてよく思うのが抽象的な表現になり過ぎている、ということです。よく「高品質」、「匠の技」、「パイオニア」という言葉を使われているパターンが多いのですが、これは受け手にとって意味のある情報なのでしょうか。
確かにこれらの言葉が使われているWebサイトがまだ少なかった頃は有効かも知れません。しかし、今やそのような言葉を使ったWebサイトは山のようにあります。つまり差別化の言葉に全くならないのです。高品質ではなく「±○○の精度保証」など、具体的な言葉や数値で強みを語れなければ意味がないのです。
相手にメリットを与えるための文章の作り方については、海外展示会ブログを書かれている岡社長のブログを見て頂けたら分かりやすいと思います。
今回はWebサイトのコンテンツについてでした。コンテンツ制作は上述したように、3C分析などでターゲット顧客と自社の強みの整合性を取りながら、具体的な言葉で簡潔に相手にメリットを伝えなければならない、コピーライティング的なスキルも求められる難しい作業です。
何か分からないことやご相談などあればお気軽にご連絡ください。Webマーケティング手法をまとめた記事もございますので、こちらもご参照下さい。