自社の強みの見つけ方5選

【執筆者紹介】渡部 仁志
この記事の執筆者
渡部 仁志
会社名:テクノポート株式会社
役職:コンサルティング課、上級ウェブ解析士
執筆テーマ:ホームページの制作に役立つ記事や、Webに関する最新情報など
【経歴】
2013年入社。
ホームページ制作ディレクションやWeb解析の仕事に従事。上級ウェブ解析士の資格を持ち、GA4の活用方法について幅広い知見を持つ。
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今回は製造業のWebサイトのコンテンツ制作する上で大切な、自社の強みの見つけ方についてです。

Webサイトでは、自社の強みを最大限アピールできるように訴求用のコンテンツを制作しますが、その元となる「自社の強み」がわからずに止まってしまうことがあります。

製造業の場合、長年下請けを行っていると自社の強みがわからなくなることがあります。しかし、自社では大したことないと思い込んでいたことが、他社から見ると実は優れている技術やサービスであることもあります。例えば

  • いつもの加工内容が実は自社しかできない加工だった。
  • 見積もり依頼にその日のうちに回答していたのは自社だけだった。
  • 納期遵守率が99%以上で、業界平均(85〜90%)を大きく上回っていた。

などなど、自社では普通だと思っていることも、他社と比べることで自社の強みとして浮かび上がってくることがあるのです。

今回の記事では自社の強みの見つけ方について、いくつかのアプローチを紹介します。

自社の強みとは何か?

自社発信で考えると難しいかもしれませんが、別の視点を持つと一気にクリアになります。言い換えると自社の強みは「お客様が自社を選んでくれている理由」です。

「自社には強みがない!」と思われる方がいますが、それは「お客様が自社を選ぶ理由がない!」と言っているのと同じです。自社がこれまで事業を継続できているということは、それだけ長くお客様から選ばれている理由が存在するということです。

自社の強みを見出すメリットとは

「自社の強みをわざわざ見いださなくても事業が存続できているならそれでいいじゃないか」と思うかもしれませんが、強みを見つけて言語化しておくことで、以下のようなメリットがあります。

  • 自社の強みが生きる仕事は安請け合いせずに済む
  • 顧客へのアピールする自社の強みが明確になる
  • 自社の強みが自身に繋がるので社員の仕事へのモチベーションにつながる
  • 自社の強みを生かすような経営計画を立てられるようになる

上記のように自社の中心にある経営資源を明確にすることで、さまざまな分野でメリットがあります。Webサイトのコンテンツ制作のための一環としてだけではなく、今後の自社の経営方針の指針にもしていただけたらと思います。

自社の強みを見つけるための5つの方法

自社の強みを見つけ出す方法として、さまざまなアプローチがありますが、今回は下記5つの方法をご紹介します。

方法1 顧客に聞く

先述のように、自社の強みは選んでくれている顧客が一番よく知っています。ただ、そのまま「自社の強みは何でしょうか?」と聞いてもなかなか有効な回答は得られないことも多いので、以下のような軸で質問を組み立てるといいと思います。

視点1:技術・品質

まずは自社の仕事の根幹の質問です。以下のような聞き方が良いと思います。

  • 「御社が自社の技術(製品)をの技術(品質)で最も評価している点はどこですか?」
  • 「この分野で、他社と比べて弊社の技術が優れていると感じた点はどこですか?」

視点2:信用・安心感

技術的な優位点だけでなく、品質についても他社との違いを見出せるポイントです。

  • 「仕事を依頼していただく時、弊社のサポート体制(納期・調整・提案など)に安心感を持ちましたか?」
  • 「納入後の品質フォローやアフターサポート面で特に印象的だった点は何ですか?」

視点3:専門的知識

知識やノウハウについては、他社がその知見があるかどうかが見えづらい点です。

  • 「弊社の知見によって、向上した、または課題が解決した経験はありますか?」
  • 「難易度の高い加工や調整に対して、弊社の対応で解決した事例はありますか?」

視点4:その他特徴

そのほか、意外なところで自社の強みがあることもあるので、その他の特徴も聞いてみると面白い発見があるかもしれません。

  • 「現在、継続依頼をしている“決定的理由”はありますか?」
  • 「弊社と他社とを比較するとしたら、最も印象に残っている違いは何ですか?」

方法2 他社サイトを見て発想する

競合他社のWebサイトを何社か閲覧していると、「ここならうちの会社の方が勝っている」というポイントが見つかります。ここでは、具体的な数値や事例で競合他社とどの程度の差別化要素があるかを語れるとベストです。競合分析については、以下の記事を参考に競合を見つけてみてください。

方法3 過去の仕事をセグメント分析する

自社の実績をベースにセグメンテーションを行い、強みを見出す方法です。自社で経験のある加工方法、材質、業種などを洗い出し、セグメント分析を行う中で、経験値の高い分野を見出していきます。下記のような表を使って整理すると良いでしょう。

方法4 AIを使って自社の強みを見つける

近年ではAIを使って自社の強みを見つける方法も出てきています。ChatGPTなどのAIに質問すると、自社の強みを見つけられるような対話を進めてくれます。例えばChatGPTに以下のように質問してみます。

「自社の強みを見つけるために協力してください。」

そうすると以下のように自社の強みを見つけるために追加の質問が来ます。

このように対話を進めていくことによって、自社の強みを見つけることができるようになります。

方法5 Webマーケティング支援会社に相談する

Webマーケティングの支援をしている会社は、その会社の魅力を最大限PRできるようなマーケティング企画を模索しています。その際には「その会社の強みが何なのか」を探る必要があります。自社の強みがわからない会社で、自社でそれを見出すリソースがない場合は、いっそのこと外部に依頼するのも一つの手です。

中でも弊社のような業種を絞ったWebマーケティング支援会社であれば、同様な業種の会社に携わっていますので、同業との違いを見つけやすい体制が整っています。

まとめ

「自社の強みが大切」とはよく聞きますが、いざその強みは何ですかと聞かれたときに、はっきりと明確化ができているかどうかが、その会社のその後の経営にも関わってきます。

もし自社の強みをパッと聞かれて言葉に詰まる用でしたら、今回の自社の強みの見つけ方を試してみていただけたらと思います。もちろん弊社へのご相談もお待ちしております。

この記事の執筆者
渡部 仁志
会社名:テクノポート株式会社
役職:コンサルティング課、上級ウェブ解析士
執筆テーマ:ホームページの制作に役立つ記事や、Webに関する最新情報など
【経歴】
2013年入社。
ホームページ制作ディレクションやWeb解析の仕事に従事。上級ウェブ解析士の資格を持ち、GA4の活用方法について幅広い知見を持つ。
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