こんにちは、テクノポートの永井です。アクセスを集めるために、コンテンツマーケティングを取り入れている企業も多くなってきました。
コンテンツマーケティングは、自社の技術を潜在顧客に知ってもらうためのマーケティング手法です。コンテンツマーケティングを成功させるためには、将来顧客となり得る方が気になっている情報を発信し続けていくことが大切です。情報を発信し続けるためには、多くの「ネタ」が必要になります。ネタを考えるのは意外と大変で、実際にコンテンツマーケティングを担当していて苦労されている方も多いのではないでしょうか。
今回はコンテンツマーケティングの「ネタ」を作るための方法を紹介します。
この記事の目次
コンテンツマーケティングを成功させるためのポイント
ネタの出し方の前に、コンテンツマーケティングを成功させるポイントを紹介します。
コンテンツマーケティングの目的は潜在顧客のアクセスを稼ぎつつ、顧客のニーズが顕在化したときに改めてサイトを訪れてもらうことにあります。コンテンツマーケティングを成功させるためには、大きく2つのポイントがあります。
- 潜在顧客のアクセスを集めること
- 潜在顧客が知りたい情報を提供し、価値あるサイトとして認識してもらうこと
まずは「潜在顧客のアクセスをできるだけ多く稼ぐこと」です。そのためには需要の多いキーワードでのSEO対策が欠かせません。次に「潜在顧客が知りたい情報を提供すること」です。ニーズが顕在したときに再度訪れてもらうためには、質の高い情報を提供しているサイトとして認知してもらわなければなりません。そのためには一般的な情報だけではなく、Web上ではなかなか集められない情報なども掲載することが大切です。
ターゲットから考えるコンテンツマーケティングのアイデア出しの方法
コンテンツマーケティングには必ずターゲットが存在します。ターゲットを設定すると伝えるべき情報が見えてくるため、コンテンツのアイデアも出やすくなります。ここからは、ターゲットの設定からどのようにアイデアを出していくかを順に見ていきましょう。
1、ターゲットの設定
まずはターゲットを設定します。ターゲットごとに求める内容は異なるため、ターゲットはできるだけリアルな形に決めることが大切です。また、ターゲットは業界や職種で分けることをおすすめしています。
例えば、電池の開発者、自動車の燃料タンクの設計者など、ある程度具体的なほうがアイデア出しはしやすくなります。
2、ターゲットが置かれている状況を想定
次にターゲットの状況を想定します。研究フェーズなのか、開発フェーズなのか、それとも不具合改善フェーズなのかなどで分けます。ターゲットが情報探しているときの状況を想定することで、伝えるべき情報が明確になってきます。
基本的にはどのフェーズの場合も、今抱えている課題やそれに類似する情報を求めています。
3、ターゲットが求める情報を想定
次にターゲットが求める情報を想定します。これがコンテンツマーケティングのネタの元になります。
まずは何も見ずに、想像だけで洗い出しを行ってください。次に、Webサイトで探索をして、ターゲットが他にどのような情報を求めているか探してみてください。
情報を想定するときは、一人で考えるよりも複数人で考えたほうが多様なアイデアが出てきます。例えば、あるテーマを与えて、5人に10個アイデアを出してもらいます。他の人とかぶることもありますが、少なくとも30個はアイデアが出てきます。その中から相談し合うことで、一人では想定できなかったアイデアを出すことができます。
4、3の情報と自社の技術と紐付ける
最後に3で考えたものと自社の技術を紐付けます。コンテンツマーケティングの目的は自社の技術を潜在顧客に知ってもらうことなので、できれば自社の技術と紐付けをしましょう。潜在顧客が知りたい情報を提供し、価値あるサイトとして認識してもらうためには、自社のオリジナル情報を提供しなければなりません。製造業の場合、それは技術になります。
もちろん紐付けできなかった情報を掲載しても大丈夫ですが、できる限り紐付けできるように考えてみてください。最後に、各アイデアに対して仮タイトルをつけて完成です。
複数人で行えば、1時間程度で50個くらいのアイデアは出せるでしょう。
自社の技術から考えるコンテンツマーケティングのアイデア出しの方法
先ほどはターゲットを起点としましたが、ここでは自社の技術を起点としたアイデアの出し方を紹介します。
1、自社の技術の洗い出し
まずは自社技術の洗い出しを行います。洗い出しでは「自社で何が作れるのか」をどんどん出してみてください。
材質、大きさ、精度、品質管理方法など、普段行っていることを洗い出します。それらをまとめることで、何ができるかが具現化されます。
自社の技術の洗い出しの詳細はこちら:https://marketing.techport.co.jp/archives/24081
2、他社の技術と比較したときの自社の技術の優位性を調査
次に、自社の技術が他社と比べてどれくらいのレベルにあるのかを把握します。調査方法はWebサイトが基本になります。もちろん展示会に行ってもいいのですが、都合よく開催されている展示会はまれですし、自身が展示会に行けるとは限りません。そのため、ネット検索を駆使して調査しましょう。
他社が強みとして押し出している部分と自社の技術とを比較して、優劣をつけていきます。勝っている部分はそのまま自社の強みになります。
3、自社の技術が使われている製品と理由を洗い出す
次に、自社の技術がどういった製品に、どういった理由で使われるかの洗い出しを行います。精度が求められるのか、コストなのか、品質なのか。もしくはどういった業界で使われているのか。
例えば、摩擦係数を小さくする効果があるめっき加工の場合、回転物体の潤滑材として、ねじのかじり防止として、肌触りの向上として……など、一つの技術でもさまざまな用途で使われています。
4、自社の技術を応用できる製品を想定
最後に、自社の技術を応用できる製品を想定します。あくまで想定のレベルで、実績がなくても大丈夫です。こちらから用途を決めることで、コンテンツが書きやすくなるため、できるだけ多くの用途を想定してみてください。
1〜4で出た項目がすべてコンテンツになります。
アイデアを出すために使える2つの手法
アイデアを出す際に使う手法として、ここでは2つの手法をご紹介します。
1、カテゴリーマップ
カテゴリーマップは、ターゲット起点としてアイデアを出すときに使います。使い方は簡単で、ターゲット → 他ゲットの状況 → 探している情報 → テーマという具合に階層に分けてマップを作っていきます。
カテゴリーマップを作ることで、「誰にどのような情報を提供するのか」が明確になり、作るべきコンテンツが整理しやすくなります。
2、MFTフレームワーク
MFTとは、Market(市場)、Function(機能)、Technology(技術)の略です。市場と技術の間にある機能に着目することで、技術の活用が可能な市場を幅広く検討できるフレームワークのことで、技術を起点にアイデアを出すときに使えます。
詳しくはこちら:https://marketing.techport.co.jp/archives/5528
まとめ
コンテンツマーケティングはアクセスを増やすのに有効な手段です。ただ、効果を出すためにはコンテンツを出し続けていかなければならず、コンテンツの質も重要になってきます。コンテンツを出し続けていくことは難しく、20個くらいでネタが尽きてしまう企業も少なくありません。
今回紹介した方法は1人ではなく、複数人で話し合いながら行うことで、短時間で数十個程度のアイデアが思い浮かびやすくなります。コンテンツでお悩みの方はぜひ試してみてください。
テクノポートは、製造業の特化したコンテンツマーケティングの支援も行っています。企画からサイト制作、コンテンツアイデア出しからコンテンツづくりまで一貫して対応できますので、お気軽にご相談ください。