成果が出たホームページの成功事例8選【ターゲット戦略、技術・製品戦略】

【執筆者紹介】渡部 仁志
この記事の執筆者
渡部 仁志
会社名:テクノポート株式会社
役職:コンサルティング課、上級ウェブ解析士
執筆テーマ:ホームページの制作に役立つ記事や、Webに関する最新情報など
【経歴】
2013年入社。
ホームページ制作ディレクションやWeb解析の仕事に従事。上級ウェブ解析士の資格を持ち、GA4の活用方法について幅広い知見を持つ。
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こんにちは、テクノポートの上級ウェブ解析士の渡部です。弊社ではこれまで、製造業を中心に数多くのホームページの制作に携わってきました。ホームページを制作する際にはリニューアルになることが多いですが、これまでにあったホームページを一新するとなると不安もあると思います。今回は、弊社で携わったホームページの中で特に成功した事例をいくつか紹介し、成功しているホームページの共通点について考えてみたいと思います。

成功するホームページの共通点とは

成功しているホームページには共通点があります。ただなんとなくホームページを制作しても、なかなか成功にはつながりません。成功したホームページには、成功するための戦略が存在します。本日は戦略別に成功事例を紹介します。

ターゲットを絞る

もともと狙っていたターゲットだけでなく、ホームページを制作するタイミングで新たに定めたターゲットに合わせてマーケティング戦略を立て、それがうまくはまったパターンです。ホームページは、誰かに見てもらうターゲットがあっての営業ツールです。ターゲットのことを研究し、ターゲットに必要と思われるコンテンツを用意できたことで成功したパターンです。

訴求する技術、製品を絞る

自社が持っている技術や製品と正面から向き合い、それを最大限PRすることで成功したパターンです。中小の製造業はどの会社も他社に負けない素晴らしい技術を持っていたり、他社に真似できない特別な製品を作っていたりします。その魅力の見せ方を工夫することで成功したパターンです。

戦略がうまくはまって成功したホームページ8選

弊社で携わった成功したホームページ8選を紹介します。

ターゲットを絞った戦略で成功した例

1.株式会社富士産業

参照:株式会社富士産業

株式会社富士産業の事例は、Webマーケティングの切り口を変えて成功した事例です。製造業でありながら一般の人にもわかりやすく、問い合わせしやすいホームページを作成しました。

具体的な取り組みは、新規事業である製作金物を全面に押し出した新しい切り口でのPRです。さらに、競合他社と差別化した製作金物系のキーワード対策を盛り込みました。その結果、問い合わせ数が月数件から数十件へと急増。また、ターゲットにしていた設計事務所やデザイン会社からの引き合いもいただきました。

株式会社富士産業の事例に関する詳細はこちらのページからご覧になれます。

2.株式会社モリセ精工

参照:株式会社モリセ精工

株式会社モリセ精工の事例は、明確に伝えるターゲットを絞って成功した事例です。

具体的な取り組みとしては、自社のアピールポイントよりも「誰に届けるか」を重視したホームページを作成しました。同社の事例では研究開発者に届くキーワードを設定。研究開発者が興味を引く記事を執筆しました。その結果、問い合わせ数がゼロから週2-3件以上にまで増加し、受注率も3割以上を獲得。また、ターゲットにしていた大手研究開発部門からの問い合わせも獲得しました。

株式会社モリセ精工の事例に関する詳細はこちらのページからご覧になれます。

3.株式会社小羽皮革

参照:株式会社小羽皮革

株式会社小羽皮革の事例は、クリーニング業界ではWebマーケティングは後発ながらも、強みにマッチした市場の選定により成功した事例です。

具体的には、クリーニングに関するお客様の検索キーワードを調査し、それに対応するコンテンツページを作成。さらに、工場の作業風景を写真に撮り、自社の技術の信頼性を伝える記事も用意しました。リニューアルの結果、エンドユーザーからの問い合わせも増え、数多くの新規取引先の獲得に成功しました。

株式会社小羽皮革の事例に関する詳細はこちらのページからご覧になれます。

4.株式会社旭スプリング製作所

参照:株式会社旭スプリング製作所

株式会社旭スプリング製作所は、バネの製作会社でありながら、一般の方も含め、デザイン系の製作物を作っているような会社に設定をして成功した事例です。

具体的な取り組みとしては、バネとしては珍しいカラフルなバネをメインビジュアルに使用して町工場感をむしろ全面に押し出し、同時に親しみやすさも出すことで問い合わせのハードルを下げました。今までまったく縁のなかったような化粧品メーカーやデザイン会社からの問い合わせも入ってくるようになり、まったく考えていなかったような用途でのご相談を受けることもあるそうです。

訴求する技術、製品を絞った戦略で成功した例

5.司フエルト商事株式会社

参照:司フエルト商事株式会社

司フエルト商事株式会社の事例は、現行のホームページの見せ方を変えて、営業効率が向上した事例です。取り組み内容は、コンテンツページを見やすく、わかりやすくした点です。

具体的には、扱う商品を「素材」「業界」別で分類していたものを「機能」別へ変更。さらに、「素材」の詳細な解説記事を追加し、お客様のニーズを満たすコンテンツを充実させました。リニューアルの結果、お客様からは「見やすくなった」と好評。さらに、具体的な問い合わせが増加し営業効率が向上しました。

司フエルト商事株式会社の事例に関する詳細はこちらのページからご覧になれます。

6.森田テック株式会社

参照:森田テック株式会社

森田テック株式会社の事例は、20年ぶりにホームページを刷新して成功した事例です。

具体的には、製品のコンテンツページを拡充しながら検索順位向上のためのSEO対策を実施。その結果、製品のひとつである「アンテナカプラ」は検索順位一位を獲得し、「シールドボックス」も検索順位10位以内に改善しました。お客様からの問い合わせも、半年に一回だったものから月数回へと大幅に増加し、ホームページを通して仕事の獲得にもつながりました。

森田テック株式会社の事例に関する詳細はこちらのページからご覧になれます。

7.昭和電器株式会社

参照:昭和電器株式会社

昭和電気株式会社の事例は、PRする製品を絞って成功した事例です。

具体的には、競合他社がひしめき合っている汎用プラスチックの分野ではなく、技術難度が非常に高い「PPS(ポリフェニルスチレン)の成形」にターゲットを絞りSEO対策を実施。検索上位を獲得しました。その結果、ホームページを通じて新規顧客の獲得。さらに、ホームページリニューアルを通して、「社内のモチベーションも向上した」とのことです。

昭和電器株式会社の事例に関する詳細はこちらのページからご覧になれます。

8.株式会社長野サンコー

参照:株式会社長野サンコー

株式会社長野サンコーの事例は、Webマーケティングにおいて難度の高い量産案件の受注に成功した事例です。

具体的にはSEO難度の高いキーワードによる検索上位を狙い、技術コンテンツページを掲載。狙ったキーワードでの上位掲載を実現しました。リニューアル後は、これまでの年に数件の問い合わせから毎月3件以上へと増加。さらに1年も経たずして、超大型の量産案件の受注に成功しました。

株式会社長野サンコーの事例に関する詳細はこちらのページからご覧になれます。

ホームページ制作に必要なコンテンツ

TOPページ

会社の顔とも言えるTOPページです。まずはメインビジュアルで、何をしている会社かひと目で分かることが重要です。また、ターゲットに読んでもらいたいコンテンツや、自社の技術や製品に迷いなく誘導できる導線が大切です。

自社の強みの訴求や集客のためのコンテンツ

加工技術説明、社内体制、特定のターゲットに向けたページです。自社のマーケティング戦略によって変わってくるので、必要と思われるページ何かを考えてしっかりと制作してください。

自社の信頼度を上げるためのコンテンツ

加工事例、製品事例、取り扱い製品、お客様の声など、集客にもなるページです。また、集客したユーザーに閲覧してもらい、会社の信頼度をあげ問い合わせをしやすくしてもらうページです。

その他必要と思われるコンテンツ

会社概要、品質保証関連、設備一覧、お問い合わせ、採用情報、よくある質問などのページです。会社概要や、お問い合わせフォームのページは必ずあった方がいいと思いますが、その他のページはそのホームページの必要に応じて作成してください。

ホームページを成功に導くためのロードマップ

ホームページ制作の目的を明確にする

ホームページを制作するなら、何のために制作するのかを明確にしなければなりません。次の2点プラスアルファを意識してください。

一つ目は新規顧客開拓です。しっかり企画を作り込めば、ホームページは24時間働く営業マンになります。

二つ目は技術用途開発です。自社技術のPRだけではなく、技術の応用例や今まで利用された実績を提示し、お客様の関心を集めます。

プラスアルファとしては採用です。自社が「採用に力を入れていること」や「受け入れ体制が整っていること」をアピールできます。

自社ホームページの立ち位置の考え方の詳細は、こちらの記事にも書いています。参考にしてください。

提案依頼書を用意する

ホームページの制作においては提案要望書(RFP)を用意するといいです。提案要望書は外注先に出す仕様書です。具体的には制作の目的や予算、スケジュールなどをまとめておくといいでしょう。必須ではありませんが、打ち合わせがスムーズになります。

提案依頼書の詳細はこちらの記事で紹介しております。参考にしてください。

制作にかかる期間

ホームページの制作にかかる期間は、一般的な10~25ページ程度のホームページで3か月から4か月です。50ページや100ページ以上ある場合は4か月以上の期間がかかる場合もあります。また、ページ数だけではなくデザイン変更、資料の準備状況によって期間は異なります。

制作にかかる費用

一般的なホームページの制作にかかる費用の相場は、おおよそ50万円から100万円です。この基本的な金額に加えて、専門的な内容の追加やWebマーケティング、SEO対策、デザインの刷新など、追加項目が増える度に金額も増加していきます。また、ページ数によっても値段は変動していきます。お困りの際は、外注先に相見積もりを取って値段の比較をしましょう。

外注先を決める

ホームページの制作の外注先を選ぶ際には、次の3点を意識してください。

一つ目は自社の技術なり、業界に関する制作経験があることです。技術の知見を持っていると、打ち合わせもスムーズに進みます。

二つ目はマーケティング戦略を立てられる会社を選ぶことです。今まで手がけた会社の企画書や実績を示してもらい、安心して依頼できる会社を選びましょう。

三つ目は成果が出るまで付き合ってくれる会社を選ぶことです。制作後のサポートの有無や、具体的な支援の事例などをあらかじめ聞いておきましょう。

外注先の決め方の詳細は、こちらの記事をご覧ください。

リニューアル時の注意点

新規の立ち上げでなく、リニューアル時には次の3点に注意してください。

一つ目はリニューアル前のデータの取得です。リニューアルの成果をデータで確認できるようにしましょう。

二つ目は反響があるコンテンツやPV数が多いコンテンツを把握しておくことです。ユーザーの興味がある内容のため、マーケティング戦略に役立ちます。

三つ目はリダイレクト設定です。できれば同じURLを使うのが理想ですが、それが難しい場合は、301リダイレクト設定を利用し、「NOT FOUND」といったエラーの発生を防ぎましょう。

リニューアル時の注意点に関する詳細はこちらの記事にまとめてあります。ぜひ、ご覧ください。

まとめ

ホームページを制作する上での流れと気を付けるポイント、そして弊社で携わった中で特に戦略がうまくいって成功した事例を紹介しました。ホームページを通した新規顧客開拓や狙った顧客への効率的なマーケティングにお困りの方は、一度ご相談ください。

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渡部 仁志
会社名:テクノポート株式会社
役職:コンサルティング課、上級ウェブ解析士
執筆テーマ:ホームページの制作に役立つ記事や、Webに関する最新情報など
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ホームページ制作ディレクションやWeb解析の仕事に従事。上級ウェブ解析士の資格を持ち、GA4の活用方法について幅広い知見を持つ。
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